真上から真下を見下ろす俯瞰(ふかん)の構図があります。
テーブルフォトなどで机の上の撮影物を平面的に撮りたい時に効果的な撮影構図です。
しかし写真の撮影ならいざしらず、手ブレがないように三脚に固定して動画を撮りたい際には、俯瞰撮影に対応していない普通のカメラ三脚では撮影が困難です。
しかしそういう構図でも動画を撮れるようにしたい。
![](https://creative-shooter.com/wp/wp-content/uploads/2024/06/nigaoe01-100x100.png)
そう思い、今回は新しい機材を買わず持っている三脚とカメラグッズで俯瞰撮影の環境を作ってみました。
どんな感じで俯瞰撮影できるようにしたのか、おすすめのアイデアや方法をご紹介します。
目次
ボードゲームのライブ配信をしたい!俯瞰撮影をしたかった理由
自分はたまに趣味でライブ配信サービスのツイキャスを使い雑談やゲームなどの配信をしています。
カメラ趣味の流れから「できるだけ高画質な映像の配信はできないか?」とおもい一眼レフやコンデジのカメラ性能をそのままにWebカメラとして使った動画配信もしています。
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自宅にいることが多い昨今、ツイキャスで何か面白いことできないかなーと考えた際にこれまた趣味であるアナログゲームであるボードゲームの配信ができたら面白いんでないの?と思いつきました。
メモ
駒を使ったりカードを使ったり専用のマットを使ったりといろいろな種類のボードゲームがあります!
しかし角度がある構図でカメラを配置すると、ボードゲームに使うカードや駒などの配置や、記載されている説明の情報が見えづらくわかりにくくなります。
さて、じゃあ一番情報が見やすい構図はなんだろう?
そう、上から見下ろす俯瞰の構図です。
真上から撮影する俯瞰撮影で様々なシチュエーションに対応!
シチュエーション例
・将棋、囲碁など上から真下に向けたほうがわかりやすいゲーム
・プラモデル、手芸など制作過程を見せた動画
・絵の書き方など、紙に対しておこなう作業
・タロットなどの占い
・料理の調理動画
・キーボードの操作方法のレクチャー
他にも俯瞰撮影が使えそうなシチュエーションを考えてみました。
真上から撮影する俯瞰構図はボードゲーム以外でもさまざまな内容で使えます。
俯瞰撮影は紙やカードなどの平面的なものを効果的に見せたい時には情報を伝えやすい構図です。
また角度がつく構図では撮影者からの視点となりがちですが、俯瞰撮影をおこなうことで天からの視点になります。
参考
横からのアングル。奥行きがあることで情報が見えにくくなりピントが外れることも。
参考
俯瞰構図。整列されてて情報が見やすいです。
また補足ですがこのゲームは、ランダムに渡された数枚のカードを使って短い時間の間でグっとくる告白の言葉をつくりプロポーズするパーティーゲーム。
なかなかに笑える面白いゲームです。
動画を閲覧する人のことを考えると、ボードゲームなどの複数人の対戦ゲームの場合どちらかのプレイヤーの視点になりすぎない同一の情報として見えやすくできるメリットがあります。
他にもメインの構図と合わせてサブの2カメとして俯瞰構図からの映像を上手く組み合わせることで、映像のバリエーションが生まれ見る人にわかりやすく、飽きさせない絵作りができます。
しかし俯瞰撮影に対応している三脚を持っていないうえに値段も高い
ただこの俯瞰撮影ですが専用の三脚などの機材がないとちょっと難しいのです。
普通のカメラ三脚に載せて下向きにしても距離が足らず、また三脚の足が映り込みます。
ポイント
三脚にそのままつけて下をむけると画面内に三脚の足がはいってしまいます。
その距離を稼ぐために俯瞰撮影に対応している三脚もあります。
しかし普段三脚を使った撮影をあまりやらない自分としてはなんとなくのこの思いつきに諭吉さんを失うのは痛い出費です。
そこでタイトル通り、所有しているカメラ機材を使って俯瞰撮影を可能とするセット作りにチャレンジしてみました。
俯瞰撮影で代用できるナイスなカメラグッズたち
コンデジ(SONY RX100M5)
α7Ⅲのミラーレス一眼レフカメラも持っていますが、カメラを真下に向けることから落下の危険を考えて今回は重量が軽いコンデジのSONY RX100M5を選択。
また今回の目的が外部カメラを使ったライブ配信なので、キャプチャーボードに接続するためのHDMIの出力機能がカメラについているかどうかも大事です。
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そう、折角なのですよ(重要)
上記の条件的にはGoProとかでも良さそう。
アクションカメラだけあって頑丈そうだしね。
<追記>
後日、GoPro HERO10も購入し同じ方法で試しました。
画角が広いのもありかなり撮りやすいです。
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カメラ三脚
持っている一眼レフ用のカメラ三脚(HAKUBA HG-533MC)を利用。
三脚マウントにはカメラの取り外しがしやすいようアルカスイスのプレートをつけてます。
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設置するスペースを考えると、足を大きく広げる必要がない一脚タイプに足がついてるものだともっと便利そう。
自立型一脚 Libec TH-M KIT を購入
安定感のある自立型一脚のLibec TH-M KITを購入し試しました。足を広げる範囲がかなり狭くなるので俯瞰撮影もかなりやりやすくなります。
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自撮り棒 (ベルボン ウルトラスティック セルフィー)
購入してから実際の自撮り棒としての使い方以外でも何かと大活躍している、ベルボンのウルトラスティックセルフィーがここでも登場。
このサイトでは何かと登場しますが本当になんでも活用できるナイスなアイテムです。
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俯瞰撮影 機材のセッティング方法
自撮り棒にコンデジを装着する
三脚のヘッド部分から横の距離を稼ぐためにベルボン ウルトラスティック セルフィーにコンデジを取り付けます。
後でカメラを固定するとめんどくさいので自撮り棒を三脚に固定するより先にやっておきます。
また自撮り棒の下部にある三脚穴に、アルカスイス対応プレートもつけておきます。
ポイント
今回は三脚にアルカスイスのプレートがついているので装着しています。
三脚穴に直接装着する場合は必要ありません。
三脚を立てる
三脚を撮りたい高さに合わせてセッティングします。
今回は俯瞰撮影で写したい場所がローテーブルなので高さはそんなに上げずに。
足を広げるとスペース的に邪魔になるので、足は一番短い状態にしてセンターのポールで高さを調整しました。
三脚ヘッドの雲台の角度を90度倒して縦にする
俯瞰撮影のポイントその1。
雲台の角度を90度にしてお辞儀をさせてる状態にします。
三脚に自撮り棒を装着する
俯瞰撮影のポイントその2。
自撮り棒を三脚に装着します。
ベルボンのウルトラスティックセルフィーを使い被写体がある机の真上にカメラを設置できます。
これで俯瞰撮影のセッティングがおこなえ真上から撮影できます。
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このカメラ機材でも代用できたよ! 簡易軽量Verでの方法
「もっと軽量な装備でできないかな?」とさらに試行錯誤してみます。
大きなカメラ三脚を使わず下記のアイテムでも試してみました。
マンフロット PIXI
マジックアーム
ビデオモニター購入した時におまけでついてきたマジックアーム。
下記のamazonで販売しているものだとこれより長そうでより使いやすそうです。
ウルトラスティック セルフィー
PIXI のミニ三脚では小さすぎて高い位置にカメラを設置できないので、ウルトラスティック セルフィーはカメラを机の真上に出すためではなく、高さを確保するために活用します。
またウルトラスティック セルフィーは先端をひねることで高さも6段階で調整できるので俯瞰撮影がしたい場所に合わせたセッティングも応用がきいて簡単です。
そこから机の真上にカメラを出すためにマジックアームを自撮り棒に装着しました。
ポイント
マジックアームは自由に角度を変更することができます。
コンパクトながらこれでも俯瞰撮影に対応できました!
アイデア方法の良かった点と改善点
今回の俯瞰撮影においてやはり功労者はベルボンのウルトラスティック セルフィーです。
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また今回カメラはRX100M5のコンデジを設置しましたが、RX100M5はモニターがバリアングルになるのでどのように写っているかを確認しながら撮影できたのは思いのほか便利でした。
ポイント
バリアングルがついているコンデジがおすすめ!
RX100M5は焦点距離を24mmから70mmまで変更できるので、セッティング後の撮影範囲の調整もラクラクです。
改善点としては、重量バランスです。
カメラを三脚の位置から前方に出すことでバランスが悪くなり転倒する可能性があります。
一眼レフ用の三脚なら問題はないですが、マンフロットのPIXIを使った軽量バージョンでは机を支えにしたり、重しをつかわないと倒れてしまいます。
ポイント
前側に倒れないように机で支えてます。
ミニ三脚でももう少し大きくて重いPIXI EVOのほうが安定しそう
あとアルカスイスプレートだと装着は簡単ですが、誤って外れた際には真っ逆さまに落ちてしまうことを考えると気持ち的にちょっとハラハラ。ネジ式のほうが見てて安心感は高そうです。
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まとめ
当初は「動画で俯瞰撮影をやるにはなかなか難しいんじゃないの?」と思ってましたがどうにか持ってる三脚やカメラ機材を駆使し代用することで形にできました。
俯瞰撮影の環境を作ることで動画撮影の構図の幅を広げることができます。
ご興味がある方は今回の記事を参考に一度持ってるカメラグッズを使ってチャレンジしてみてくださいね。
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