2019年の春頃に一眼レフカメラをCanonの6DからSonyのα7Ⅲに乗り換えました。
世間で言うところの衝動買いとはまったく逆でα7Ⅲのメリットや使えるレンズなど調べに調べて買ったものです。

限られた予算の中でα7Ⅲ本体のボディの購入に合わせて「この画角のレンズは必要だ!」と選りすぐったSonyマウントのレンズを数本購入しました。
そのⅠ本が神レンズと名高い標準域の単焦点レンズ、SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)です。
購入した感想を結論から先に述べると、どこに撮影に行くにも持って行きたい大満足なレンズです。
Sonyのミラーレスカメラユーザーならぜひ使ってほしい、SEL55F18Zがどれだけ良いレンズかをご紹介します。
目次
Sony Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)の説明・概要
SEL55F18ZはSonyのデジタル一眼カメラのフルサイズに対応している焦点距離55mmの単焦点Eマウントレンズです。
表現力の高さで有名なカールツァイスのレンズなのもあり写りは素晴らしい!
サイズも小型軽量、しかも価格も比較的手頃な価格と、かなりコストパフォマンスに優れているレンズです。
SonyのミラーレスのEマウントレンズでは比較的初期のレンズですが、その魅力から多くのSonyユーザーが最初の1本で買っている、いまだ人気がある神レンズです。

Sony Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z) スペック | |
名称 | Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA |
型名 | SEL55F18Z |
レンズマウント | ソニー Eマウント |
対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
焦点距離 | 55mm |
レンズ構成(群-枚) | 5-7 |
開放絞り | F1.8 |
最小絞り | F22 |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.5m |
最大撮影倍率 | 0.14倍 |
フィルター径 | 49mm |
外形寸法 最大径x長さ | 64.4mm x 70.5mm |
質量 | 281g |
スナップにもポートレートにも使いやすい フルサイズ用の標準単焦点レンズ
標準域の単焦点レンズなのもあり、引いて撮れば風景写真も撮れ、注視すれば1つの被写体にピックアップした写真も撮れます。
何を撮影するのにも対応できる使いやすい距離感です。
自分も街撮りスナップをする際にはSEL55F18Zの1本だけα7Ⅲに装着して気軽に撮影しにいくことが多いです。
F1.8なのでボケ感もよく中央の描画力も高いところからポートレート撮影にも使えます。
ポイント
公開できる写真の問題で被写体はダンボーさんにお願いを
α6600などのAPS-Cカメラでは焦点距離が1.5倍で凡そ80mmと、ポートレート撮影には最適な距離のレンズとして使うことができます。
55mmと聞くとあまり耳馴染みがない距離感ですが、個人的には50mmの単焦点レンズとあまり変わらない感覚で使っています。
何でも撮影できて使いやすい、と言う点は最初の1本としては大事なポイントですね。
カールツァイスレンズならではの解像度 シャープでキレがある絵作り
SEL55F18Zは高級シリーズで名高く多くのカメラユーザーの憧れでもあるカールツァイスのレンズで、その特徴通りにこのレンズも解像度と描画力が高く、シャドウからハイライトまでのコントラストを忠実に再現してくれます。
開放にした時のボケは柔らかいですが、ピント部分はカリカリにピシッと綺麗に撮影できます。
絞り羽根は9枚で円形絞り。開放から2段絞ったところまでは円形をキープしてくれます。
夜景の玉ボケも綺麗に撮れるので夜に持っていっても楽しいです。
F1.8ではボケに流れが出る場合がありますがこれが条件によってまちまち。

またSEL55F18Zはオートフォーカスも速く、動作が静かなのも特徴。
同じ用途で使うSony純正で50mmの入門用単焦点レンズとして2万円代で買えるSEL50F18Fがありますが、オートフォーカスの性能が遅く、フォーカス時のモーター音がうるさいと言う問題があります。
カタログスペック上ではわかりにくいですが、これらの問題がなくストレス無くテンポよく撮影できるのは良いポイントです。
長く愛用するにあたって撮影時に気持ちよく撮れるかどうかは地味に大事なところです。
コンパクトで軽量 カメラバッグにいれやすく携帯性も良し
これはめちゃくちゃメリットを感じる部分ですが、レンズ口径が49mmと非常に小型で重量が281gとかなり軽くコンパクトなレンズです。
ポイント
49mmなのでフィルターの値段も安いのは嬉しい!
形状もシンプルな筒型。機材が多くなりがちなカメラバッグの隙間に気軽に放り込めます。

α7Ⅲにつけてもカメラ全体のバランスがよくカッコいいのです。
また自分は首からカメラをぶら下げるカメラストラップを基本つかっておらず、腰ベルトにカメラを固定できるピークデザインのカメラアクセサリー「キャプチャー」を使っています。
キャプチャーにα7Ⅲと組み合わせたSEL55F18Zを装着しても、レンズの軽量さから重さもあまり感じず、そのコンパクトさからスタイリッシュに携帯できます。
ポイント
ベルトにキャプチャーを装着した一例。このサイズ・重量だと腰の負担も少ないです。
スナップ写真を撮りに行く時には、映りも素晴らしいのに運用が便利すぎるところから自然と使用頻度が高くなった、そんなお気に入りの機材一式ですね。
キャプチャーとα7Ⅲについてるおすすめのハンドストラップについてはこちらの記事で紹介してます。
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SEL55F18Zの気になるポイント
このレンズでデメリットをあえて上げるならば、被写体に寄れないことです。
最短焦点距離は50cmになっているので、テーブルフォトには適していません。
「インスタ映えだ!」とスイーツや料理を撮ろうとしたときにはそのままの座った姿勢ではちょっとツライです。
ポイント
腰をかなり角度のけ反りながらひーひー言いつつ撮った1枚。
でも映り自体は凄く良い。
また四隅が黒く映ってしまう周辺光量落ちの現象も比較的あります。

安価でコスパ良し!最初の1本としておすすめ
レンズを買う際に気になる部分の大きいポイントとしてコストの問題がありますが、フルサイズ用レンズとしては比較的お手頃に買うことができ、カールツァイスレンズではありますが新品でも8万円前後の価格で購入することができます。
これだけ映りよくて使い勝手が良いカールツァイスのレンズがこの価格で購入できるのはほんとありがたい…。
また発売から期間がたっているので中古市場でも本数があり6万円台で購入できます。
予算に限りがあり、複数の画角のレンズを安く揃えたい人なんかには特にうってつけのチョイスでしょう。
まとめ
今回は神レンズと名高いSEL55F18Zについて紹介しました。
α7Ⅲと同じタイミングでゲットし、そこからいろいろなレンズを購入し使ってきましたが、いまだに出撃率が高い間違いなく買ってよかったと思うレンズです。
α7Ⅲなどのフルサイズのミラーレスだけでなくα6600などのAPS-Cでもポートレート撮影の画角としても使いやすいレンズです。
最初の1本はもちろん、映りが良くコンパクトで使い勝手が良いレンズを探している人は是非に一度この神レンズをつかってみてください。