先日ソニーから発売されたVLOG向けAPS-C ミラーレス一眼レフ「ZV-E10」を購入しました。
VLOG用カメラとしては先に発売されたコンデジの「ZV-1」と同じコンセプトのものです。高性能なマイクから、自撮りしやすいバリアングルモニター、強力なアクティブ手振れ補正が搭載されたりと、まさに動画を撮影するのにピッタリと言えるカメラです。
ポイント
しかもミラーレス一眼レフなのでレンズ交換も可能です。
ZV-E10の魅力は下記記事で紹介してます。
ZV-E10 レビュー | ソニーのVLOGミラーレスカメラ おすすめな7つの理由
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そんなZV-E10と合わせて、さらに動画を撮りやすくするためにソニー純正のシューティンググリップ「GP-VPT2BT」を一緒に購入しました。
これが思いのほか便利でいざ使って見ると「これはセット買い推奨だ!」と感じるほどのカメラガジェットでした。
今回はZV-E10やZV-1とぜひ合わせ買いしてほしい「GP-VPT2BT」の機能や魅力、使い方や対応機種についてレビューしていきます。
目次
ソニー シューティンググリップ GP-VPT2BT 製品概要
GP-VPT2BTは2020年1月31日に販売されたソニー純正のワイヤレスリモートコマンダーです。
手で掴みやすい形状となりシューティンググリップとして利用できるので、手持ち撮影においても手ブレをを抑えた安定した動画撮影がしやすくなります。
カメラの操作ができるボタンも複数あり、Bluetoothで対応カメラと無線接続することで利用できます。
防塵防滴に配慮した設計なのも合わさって、気軽に撮影で取り回せます。
ポイント
有線接続だと使うまでに手間がかかったり、接触の不具合の心配があります。
無線接続ではそれらの心配が一切ないのでかなり使いやすいです。
また電源はボタン電池のCR2032を採用しており通常使用なら使用可能な期間は1年ほどとかなり省電力。
コンビニなどでよく売っている電池なので電力を気にせず使用できます。
ソニーから販売されているシューティンググリップのラインナップは3種類あり、小型のものからRX100やサイバーショット向けの「VCT-SGR1」、ハンディーカム向けの「GP-VPT1」、そして今回紹介する「GP-VPT2BT」となります。
その中ではGP-VPT2BTがサイズとしては一番大きく、積載量の幅も広く1.5kgまでと様々なカメラに対応しています。
また3種類の中で唯一GP-VPT2BTが無線接続できるタイプなので、ミラーレス一眼レフのZV-E10のみならず、コンパクトデジタルカメラのZV-E1にも最適な使いやすいシューティンググリップと言えます。
SONY GP-VPT2BT スペック 製品仕様 | |
大きさ グリップ状態 | 約幅49.5×高さ173.0×奥行42.0mm |
大きさ 三脚状態 | 約幅146.5×高さ133.5×奥行163.0mm |
質量 | 約215g |
最大負荷 | 1.5kg |
付属品 | キャリングポーチ、リチウムコイン電池(CR2032×1) |
対応機種 | α9 II/α9/α7R IV/α7R III/α7 III/α6600/α6400/α6100/ZV-E10/RX100 VII/RX0 II/ZV-1 |
シューティンググリップとしてもテーブル三脚としても使いやすいコンパクトさ
GP-VPT2BTはハンドル部分が握りやすい構造となっており、ZV-E10を乗せてもだいぶ楽に持つことができます。
動画撮影時は出来るだけ手振れを抑える必要がありますが、シューティンググリップを使うことで直接カメラを手で持つのと比べると安定的にブレの無い姿勢をキープしやすくなります。
またグリップ部分は開閉することで高さが13cmほどの小型のテーブル三脚にもなります。
室内でのテーブル三脚としての利用や、外撮影で地面などに置いての撮影でもセッティングの手間もなくそのまま利用できます。
角度の調整やカメラの180度反転もワンタッチでらくらく
GP-VPT2BTの特徴はカメラの接続が簡単な点や角度のセッティングがしやすい点です。
接続は多くのカメラと接続できる1/4ネジで、接続部のダイヤルを回すだけで簡単に搭載できます。
カメラをぐるぐる回したりする必要がないので、三脚正面に向くように調整したり、ネジの締め具合の調整したり、などの手間もありません。
またカメラ本体の角度を調整できるボタンもグリップ連結部分の左側面にあります。
これを押し込むことで前に90度、後ろ側に80度と好みのアングルに10度きざみで角度調整が可能です。
ポイント
設定後の強度も問題なし。一度設定したら自動的にへたれてしまうことはありません。
さらにカメラの向きを90度ごと変更できる機能もあり、自撮りしたい時でも180度向きを即座に反転させれます。
リモコンのボタン操作もBluetooth接続で対応機種はケーブル不要
GP-VPT2BTはワイヤレスリモートコマンダーでもあり対応のソニーカメラとBluetooth接続がおこなえます。
それにより無線でズームレバーによる望遠・広角の変更から、静止画・動画の撮影開始と停止が手元で操作できます。
ズームレバーによる操作はコンデジのZV-1や、ZV-E10のキットレンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS SELP1650」などの光学ズームに対応しているパワーズームレンズならば操作できます。
ポイント
動画の構図に関わる望遠・広角の焦点距離を手元で調整できるのはかなり便利です。
またその他のシューティンググリップのモデルとは違い、GP-VPT2BTは「C1」のカスタムボタンも搭載。
カメラ本体側でC1ボタンに好きな機能を登録しておくことでGP-VPT2BT側でも機能のON・OFF操作ができます。
ZV-E10 例 カスタムボタン変更方法
MENU → 操作カスタム1 → カスタムキー(1) → 上面1
またBluetooth接続できる機種はソニーのカメラでBluetoothリモコンの機能に対応したものとなります。
Sony GP-VPT2BT 対応機種
α9 II/α9/α7R IV/α7R III/α7 III/α6600/α6400/α6100/ZV-E10/RX100 VII/RX0 II/ZV-1
カメラとGP-VPT2BTのBluetooth接続・自動ペアリング
対応機種のカメラメニューのネットワークタブ内にあるBluetoothリモコンの設定を操作します。
機能を「入」にすることでペアリングモードに変わります。
その後、GP-VPT2BTのズームレバーの上側と写真撮影のPHOTOボタンを7秒同時押しします。
正常に動作されるとカメラ側に接続許可の確認ボタンが表示され、確認を選択することで接続が完了されます。
また一度接続が完了すれば次回以降はカメラの電源をオンにすれば自動的にペアリングされます。
すぐ操作することができるのでワイヤレスの手間が全くないのが魅力なポイントです。
ポイント
操作ができないな?と思ったときにはGP-VPT2BT側のLOCKボタンを確認してみてください。
また無線接続は5mmまで可能なので、別の三脚等で固定したうえで離れた位置から手元でシャッターやズームなどの操作も可能です。
ズームレバーは全画素超解像ズームなら単焦点レンズでも操作可能
一眼レフの多くのレンズでは広角・望遠の距離変更は直接レンズのズームリングを触って操作します。
またズームではない単焦点レンズの場合は距離が35mm、50mm、85mmと固定です。
そのうえで「光学ズームに対応してないレンズの場合はズームレバーは意味がないのかな?」と最初は疑問に思いましたが別にそんなことはありませんでした。
ZV-E10の場合ではカメラ側の機能である「全画素超解像度ズーム」を使うことで距離が固定の単焦点レンズでもズーム操作ができるようになります。
全画素超解像度ズームとは?
画像劣化の少ない画像処理で2倍まで拡大できるソニー独自開発の技術。
画像がかなり劣化するデジタルズームや、最大画像サイズで撮ったものをトリミングして大きくみせるスマートズームとは違うもの
全画素超解像度ズームは画像の劣化も少なく動画撮影でも使える実用的な機能です。
どのレンズを使用していても2倍まではズームできることで望遠域のカバー範囲が広がって撮影しやすくなります。
全画素超解像ズームの設定方法
動画モードでMENU → ズーム → ズーム範囲 → 全画素超解像ズーム
またズームレバーを操作した際のズームスピードもカメラ側で設定が可能です。
「もっとゆっくりズームさせたい」など変更したいと思った際は下記設定を確認してみてください。
ズームレバーのスピード調整方法
MENU → ズーム → ズームレバースピード
全画素超解像ズームを使用中は下記の機能は使えないので注意が必要です。
全画素超解像ズーム中に使えない機能
・AF時の顔/瞳優先 ・マルチ測光時の顔優先 ・トラッキング機能
GoProなどのビデオ三脚でも活用が可能
Bluetoothによるワイヤレス操作はできませんが、GP-VPT2BTはGoProなどのアクションカメラのシューティンググリップとしても使えます。
GoPro本体のほうがZV-1などのコンデジよりサイズは小さいので、搭載すると見た目はだいぶ可愛らしい感じにはなります。
GoProサイズに向いている小型な三脚や自撮り棒などもありますが、流用することで荷物は1つ減らせたりコストを抑えることはできますね。
逆にGoProなどの小型カメラならではな組み合わせのメリットとしては、GP-VPT2BTをテーブル三脚として使った場合に縦位置での撮影が可能となる点です。
カメラ本体に重量がある場合は縦位置にすることで、バランスが崩れて三脚自体が倒れてしまいますがGoProサイズの場合は転倒の心配もなく使用できます。
ポイント
動画の自撮りやVLOG撮影ではプロセッサーが強化されたGoPro HERO10もおすすめです。
最新型のGoProは驚くほど手振れ補正が強いです。
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シューティンググリップ GP-VPT2BTと一緒に揃えたいカメラアクセサリー
Ulanzi F38 クイックリリース クイックシュー
一緒に揃えてほしいアクセサリーの1つがGP-VPT2BTとカメラ本体の脱着を簡単にする、クリックリリース・クリックシューのUlanzi F38です。
このガジェットは三脚に取り付けるクランプと、カメラに取り付けるプレートの2つに分かれています。
このパーツを活用することによって、わざわざ1/4ネジを回して装着せずとも、スライドさせるだけのワンタッチさで三脚とカメラを連結できます。
取り外しは側面にあるノブを押さないと外れることがありません。
また接続後にノブを90度回転することでノブの押し込みを防止するロックが働くので、誤って外れてしまいカメラが落下するなどの心配もありません。
ポイント
固定する三脚とは違い、持ち歩き振り回すシューティンググリップに取り付けることを考えると安全性の高さはかなり重要です。
またプレート・クランプ、どちらともアルカスイス互換となります。
アルカスイスに対応している三脚をお使いならばそのまま装着できるので別の三脚を使いたい際にも複数個購入する必要もないのが便利なポイントです。
アンカーリンクス + カメラストラップリーシュ
三脚にカメラを固定して使いたい場合、カメラストラップが付いたままでは邪魔となることが多いです。
そんな時にすぐストラップを脱着できるようにするアクセサリー、ピークデザインのアンカーリンクスを使うと付け外しが大変簡単になります。
またそのアンカーリンクスがセットになっているピークデザインのショルダーストラップ、リーシュを購入すればアンカーリンクス・ストラップも含めた一式が1つで揃います。
リーシュとアンカーリンクスを装着したZV-E10にGP-VPT2BTをつけた状態で外歩き撮影しましたが快適に利用できました。
ストラップの脱着が簡単になるだけで、シューティンググリップや三脚が使いやすくなるのでおすすめですよ。
ピークデザインのストラップ、リーシュの詳細は下記でもご紹介。
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まとめ
ソニーの動画用のVLOGカメラ、ZV-E10やZV-1に最適なソニー純正のシューティンググリップ兼テーブル三脚のGP-VPT2BTについてレビューしました。
シューティンググリップとしてはもちろん、小型の三脚としても使い勝手はよく、対応機種はBluetoothによる無線接続ができるので、ワイヤレス操作が思いの他ストレスフリーです。
操作の遅延もなく、使用時のペアリングも早いうえに自動的と運用時の問題は今のところ全くありません。
外歩きの手持ち動画の撮影において手振れを軽減させるのは重要です。
コンパクトで携帯もしやすく装着もすぐできる点に置いては、強力な手振れ補正はありながらもセッティングに手間がかかるジンバルなどと比較した際のメリットでもあります。
ZV-E10やZV-1にはかなり使えるカメラアクセサリーの1つなので動画をがっつり撮影されたい方はぜひチェックしてみてください。
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