撮影した写真をその場でプリントできるカメラでチェキ(instax)があります。
その場で写真を物として残せるので、イベントや記念日などの思い出には最適なカメラです。
フィルムが必要で撮影枚数には限りがありますが、それゆえにアナログの良さを感じれるチェキカメラ。
今回はアナログのチェキカメラの中でも高性能なモデル instax mini 90 ネオクラシックを実際に使ってみた感想をレビューしてお伝えします。
目次
チェキカメラ instax mini 90 ネオクラシック 概要
instax mini 90 ネオクラシックは富士フィルムから販売されているチェキカメラです。
見た目のデザイン性もよく、チェキの中でベーシックなminiサイズのフィルムに適応しているアナログタイプの最上位モデルです。
マクロ撮影、遠景撮影、バルブ撮影や二重露光などの様々な機能的な撮影モードも搭載。
様々なシチュエーションでの撮影から、光の演出などのこだわりの撮影までできるカメラです。
多機能ながら、シャッターを押すだけ綺麗に撮影できるオートモードもあって使い方も簡単。初心者の方でも安心して利用できます。
ポイント
デジカメと違ってシンプルな構造。
比較するとボタンも設定項目も少ないので簡単に使えます
スタンダートなチェキでは乾電池が多いところ、バッテリーによる充電式になっています。
フル充電で約100枚の撮影ができるので1充電だけでも多くの撮影がおこなえます。
チェキカメラ本体には三脚穴がついているので、しっかりと固定をした撮影も可能。
カメラストラップも付属しているので一眼レフカメラのように首や肩に掛けて持ち運びもできます。
チェキカメラ instax mini 90 ネオクラシック 製品仕様 | |
使用フィルム | 富士フイルム インスタントフィルム INSTAX mini(別売) |
レンズ | 沈胴式フジノンレンズ2群2枚 f=60mm 1:12.7 電動式 |
ファインダー | 実像式ファインダー0.37倍 ターゲットマーク付き 接写モード用視差補正機能付き |
撮影範囲 | 電動3点切り替え(接写モード0.3m~0.6m/標準モード0.6m~3.0m/遠景モード3.0m~∞) |
シャッター | プログラム式電子シャッター 1.8~1/400秒 2シャッターボタン(縦位置/横位置) 接写モード 自動固定絞り F22 バルブモード 開放時間 最大10秒 |
露光調節 | 自動調整 連動範囲 LV5.0~15.5(ISO 800) 濃淡コントロール ±2/3EV、+1EV |
フラッシュ | 低輝度自動発光(輝度補正機能付き)/強制発光モード(輝度補正機能付き)/発光禁止モード/赤目軽減モード |
同梱品 | ショルダーストラップ、保証書、充電式バッテリーNP-45AまたはNP-45S(リチウムイオンタイプ)、バッテリーチャージャーBC-45C |
本体外形寸法 | 113mm×92mm×57mm |
本体質量 | 296g(バッテリー、ショルダーストラップ、三角カン、フィルム別) |
スタイリッシュでクラシック 高級感のある大人チェキ
多種多様な撮影機能が搭載されているinstax mini 90ですが、その前に注目してしまうのが見た目のデザイン性の良さです。
エントリーモデルのチェキカメラでは女性が好みそうなポップな形状とカラーをしており、良くも悪くもオモチャ感があります。
しかしinstax mini 90のカメラボディはその真逆でクラシックなフィルムカメラのようなデザインです。
公式サイトでも「大人のガジェット」とPRしているのもあり、大人の男性でも使いやすいオシャレさが魅力的です。
ポイント
高級感もあり個人的にはかなりツボなデザインです。
またカラーはブラックとブラウンの2色展開をしています。
電源スイッチをオンにすることでレンズ部分が稼働し伸縮しますが、その形状もカッコよくカメラ自体が被写体になると言えます。
このレンズ部分にはモードダイヤルが付属されており、撮影設定モードを直感的な操作で変更できます。
「ネオクラシック」がコンセプトになっているのもあり、まさに「新しさ」と「定番」が合わさったチェキカメラと言えます。
様々なシチュエーションに対応できる多彩な機能
instax mini90はアナログタイプのチェキカメラながら便利に撮影できる様々な機能が搭載されています。
機能の変更は背面のボタン操作からもおこなえ、選択することで画面のアイコンが変更されます。
ポイント
機能自体は様々ありますがボタン数も少なく設定もシンプル。
最初に説明書等を読むだけで十分に機能を使えます。
オートモード
チェキを使い慣れていない方におすすめなのがオートモードです。
自動的に周囲の明るさを認識しそれに合わせてシャッタースピードやフラッシュ光量などを調整してくれます。
暗い場所でも明るい場所でもカメラ側が設定を調整してくれるので失敗も少なく撮影できます。
マクロモード
料理などのテーブルフォトや花の撮影などに使えるのがマクロモードです。
通常の最短撮影距離は60cmとなりますが、マクロモードをONにすることで最短30cmまで近づけます。
遠景モード
綺麗な風景を撮影したい際に最適なモードです。
3メートルより遠い距離にピントを合わせて撮影できるので、遠くの被写体をくっきりシャープに撮りたい場合に活用できます。
パーティーモード
パーティーモードを使うことで暗い室内でも、被写体を明るく撮りつつ背景も綺麗に撮影できます。
この機能を使うとシャッタースピードが落ちてしまい手ブレがしやすくなるので、カメラしっかり持つか三脚を使用するのがおすすめです。
キッズモード
室内や曇りの日などで動き回る子供やペットを撮影するのにおすすめです。
シャッタースピードが早くなるので通常のショットよりブレなどを抑えて撮影できます。
濃淡の調整
写真の濃淡をL(明るめ)、L+(かなり明るめ)、D(暗め)とノーマル状態に加えて3種類の調整がおこなえます。
明るめにするとふんわりとした印象となり、人物写真の場合でも美肌になる効果を加えることができます。
instax mini90のその他の機能
その他の機能としてセルフィーモード、タイマー設定、フラッシュのオンオフ設定なども搭載されています。
クリエイティブな撮影ができる二重露光モード・バルブモード
二重露光モード
instax mini90から搭載された新機能で、2つのシーンを1つに合体できる2重露光撮影がおこなえます。
1枚のフィルムに対して2回シャッターを切ることで像を重ねたクリエイティブな写真を残すことができます。
1枚目の影となる部分に2枚目の写真が映り込みます。
1枚目の写真は濃淡調整のD(暗め)の設定も活用することで像をうまく重ねやすくなります。
撮影方法が難しいようにおもえますが、二重露光モードに設定し2回シャッターをきるだけと簡単です。
考え方次第では様々な遊び方ができるinstax mini90ならではの機能なので1度試して欲しい撮影方法です。
バルブモード
新しく追加された新機能で、シャッター時間を長時間にしたバルブ撮影がおこなえます。
最大10秒間で撮影ボタンを押している間はシャッターが開きっぱなしになり、その間の光を取り込むことができます。
従来のチェキでは難しかった夜間での撮影や、フラッシュを使えないシチュエーションでも撮影しやすくなります。
バルブ撮影を使うことで、フラッシュの白色の光を映さない自然な色合いにしたり、車のヘッドライトを光のラインにしたり、光源をキラキラとした夜景を映すことができます。
instax mini90を実際に使ってみた感想
チェキカメラinstax mini90を手にとって実際に撮影をしました。
個人的にチェキを使った撮影はこれが初めてでしたが、操作系統がシンプルなのもあり特に迷うこともなく使用できました。
「フィルムの入れ方とかどうなんだろう?」とも最初疑問にも思いましたが、ボディ内とフィルムにある黄色の指標を合わせて入れ込むだけ。
自動的にフィルムカバーが排出されるて、すぐ撮影できるとセッティング自体も簡単でした。
さらに詳しく
対応フィルムはスタンダートなminiサイズ。
フィルムは基本のホワイトから様々なカラーからキャラクターものもあったりします。
撮影自体も簡単で基本的には電源をオンにしてシャッターをきるだけで綺麗に撮影できます。
チェキは撮影枚数に限りがありますが基本的な撮影や操作が簡単な分、こだわった撮影にもチャレンジしやすいと思いました。
特に遠景やマクロモードは利用頻度も多く、二重露光モードも撮影回数が多くなれば多様できるなと感じました。
また、思いのほか良いなと感じたポイントとしてはカメラストラップを使った持ち運びです。
instax mini90の重量が300g前後と軽量。
ストラップを掛けた時の身体のフィット感やバランスもよく、ミラーレスでメインの撮影をしながらポイントでチェキの撮影をする方法でも問題なく運用できます。
ポイント
instax mini90のデザイン自体がカッコいいのでアクセサリー感覚でつけれるのも良いポイント!
チェキは他のモデルに撮影後に印刷するか決めれるハイブリッド型やプリンター型のモデルもあります。
失敗のない品質の高いチェキ写真を残したい、と言う意味ではそれらのほうが良いかもしれません。
しかし撮影自体の楽しさや、どんな写真が撮れたかのワクワクと言う写真体験はやはりアナログカメラならではだと改めて感じました。
撮影体験も大事にしてチェキを撮りたい、と考えている人にはinstax mini90はおすすめなモデルと言えます。
その他のおすすめチェキカメラ
instax mini 12
2023年の3月に販売されたエントリーモデルinstax miniシリーズの最新モデルです。
周りの明るさにあわせてシャッタースピードやフラッシュ光量を自動で設定するオートモードを搭載。
レンズ側についているミラーによってセルフィーで映る範囲を確認しての撮影もできます。
カラーは5色展開でパステル系のカラフルな色から選択できます。
価格は10,000円前後とコスパも良いので気軽にチェキをはじめたい方におすすめです。
チェキ instax mini Evo
デジタルタイプチェキで、多くの撮影機能が搭載されている高性能な最新型のハイブリッドモデルです。
一番の特徴は撮影した後のデータを確認・編集した後に指定したデータのみをプリントできます。またスマホで撮影したデータをチェキに転送しプリントすることも可能です。
またデジタルカメラながら外観はクラシックなデザインで、操作感はアナログなレンズダイヤル、フィルムダイヤルを使った撮影が楽しめます。
3.0インチの液晶モニター付きで画面を確認しながら100通りの多彩な写真表現を使った撮影が可能です。
価格はチェキの中では高額ですが、クオリティーを求めたい人にはおすすめです。
instax mini Evoは下記記事で実際に使ってみた内容を元に詳しくレビューしています。
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またその他のチェキに関する内容や使い勝手に対するおすすめは下記記事でまとめています。
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コストを抑えてチェキカメラをお得にレンタルする方法
チェキカメラは購入するだけではなくレンタルをして試しに使うこともできます。
チェキは結婚式などや記念日などで使いたい場合が多いので、そのようなイベントに合わせて費用を抑えてお得に準備できます。
レンタルサービスのTavishot(タビショット)ではチェキカメラやGoPro、360度カメラなどのVLOGなどに最適な旅用カメラをレンタルできます。
チェキもアナログタイプに加え、ハイブリッドやプリンタータイプも選択でき、7日間から単品で1,980円から借りることができます。
ポイント
対応フィルムもセットの価格の送料込で3000円台から借りれます。
フィルムをわざわざ注文する手間もないので簡単です。
Tavishot(タビショット)でGoPro・チェキカメラを格安レンタル!
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まとめ
富士フィルムのチェキカメラ、instax mini 90についてレビューしました。
見た目はクラッシックで、大人が好ましいレトロなフィルムレンズのデザインながら、撮影しやすい多彩な機能が搭載されているカメラです。
ネオクラシックをコンセプトにしているのもあり、「新しさ」と「定番」それぞれの良さが合わさったチェキと言えます。
アナログならではの撮影の楽しさ、こだわったクリエイティブな撮影など、様々な点でチェキを楽しみたいと思っている方はぜひinstax mini 90をチェックしてみてください。
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