ミラーレスカメラを使い撮影をしていると「画質を重視したい」、「フットワーク軽く撮りたい」、「動画も使えるレンズを使いたい」など様々なシチュエーションと遭遇します。
個人的にも動画撮影の機会は年々増え、Youtubeでの動画のアップロードが当たり前になっている今、動画需要の高まりからソニーからはVLOG動画用の軽量カメラ ZV-E10なども発売されています。
SONY α7IV 比較レビュー α7IIIから乗り換えた12のメリット
いままでミラーレスカメラはソニーのα7IIIを長く使っていました。 写真をがっつり撮りたい自分にとってはまさにピッタリのカメラで、Canonの6Dから乗り換えてから大活躍してきた大好きな1台です。 し ...
続きを見る
ZV-E10 レビュー | ソニーのVLOGミラーレスカメラ おすすめな7つの理由
21年の9月17日にソニーからVLOG用のAPS-Cミラーレス一眼カメラ、ZV-E10が販売されました。 Youtubeなどの動画撮影に向いているカメラで「動画をそろそろしっかりと撮っていきたいなぁ! ...
続きを見る
あまり持っていない画角で何か都合が良いレンズはないかなぁと探していたところ目についたのが、ソニー純正で小型軽量、さらにお値段も手ごろな単焦点レンズ、ソニー FE 40mm F2.5 G(SEL40F25G)です。
今回はこちらのレンズの作例からレビューと合わせて同じタイミングで発売された兄弟レンズ「FE 24mm F 2.8 G」「FE 40mm F 2.5」も含めてご紹介します。
目次
ソニー FE 40mm F2.5 G (SEL40F25G) 製品概要
FE 40mm F2.5 G(SEL40F25G)はソニー純正の小型で軽量な単焦点レンズです。
手のひらサイズで重量は173gと大変軽く、40mmと言う標準域の中でも広角寄りと写真にも動画にも使いやすい画角です。
レンズ構成は非球面レンズ3枚を含む9群9枚。
最短撮影距離はAFが0.28mm、MFが0.25mmです。
コンパクトながらフルサイズミラーレスにも対応。
ソニーの光学技術を結集して設計された描写性能にも評判のある「Gレンズ」な1本です。
ポイント
ZV-E10やα6600などのAPS-Cサイズのカメラに装着した場合は60mmの画角に。
レンズの外装とレンズフードにはアルミニウム素材を使用しており、安っぽさは感じないしっかりとした作りになっています。
またフォーカスボタンやフォーカススイッチも搭載。
AF、MFのスムーズな切り替えもおこなえ、瞳AFの起動などをボタンに登録しておくことで柔軟な撮影も可能です。
さらに絞りリングもついており Aモード(絞り優先)またはMモード(マニュアル露出)で撮影する場合には、レンズ側でF値の設定を物理的な操作で変更できます。
絞りリング操作時の音を無くせるクリック切り替えスイッチも備えていることから、動画撮影時に不要な音を入れないで使えます。
ポイント
写真、動画ともに便利に使える機能が搭載されているのはさすがGレンズといったところ!
ソニー FE 40mm F2.5 G 製品仕様 | |
名称 | FE 40mm F2.5 G |
型名 | SEL40F25G |
レンズ構成 (群-枚) | 9-9 |
フルサイズ対応 | 〇 |
開放絞り(F値) | 2.5 |
最小絞り(F値) | 22 |
絞り羽根(枚) | 7 |
最短撮影距離 | 0.28m(AF時) 0.25m(MF時) |
最大撮影倍率 | 0.2倍(AF時) 0.23倍(MF時) |
フィルターサイズ | φ49mm |
外形寸法 最大径x長さ(mm) | 68 x 45 |
質量 | 173g |
24mm、40mm、50mmの単焦点レンズが3本発売
FE 40mm F2.5 G(SEL40F25G)は同じ単焦点シリーズの兄弟機としてFE 24mm F 2.8 G(SEL24F28G)、FE 50mm F2.5 G(SEL40F25G)と合わせて3本同時に発表されました。
外観の大きさは3本とも一緒で68mm×45mmと統一のサイズ。
重量は微妙に差はありますがどれも170g前後と軽量な作りになっています。
ポイント
フィルター経も共通で49mm。
サイズから重量感が同じなので持ち運びの運用がかなりしやすいシリーズです。
ほぼ同じ仕様ながら画角に関する部分以外の大きな違いとしては、24mmのみF値が2.8と少し暗めで、40mmのみED(特殊低分散)レンズが非採用で色収差やパープルフリンジの補正がないことが上げられます。
性能が高いソニーのGレンズながら価格はどれも7万円台とコスパにも優れているので、キットレンズからのステップアップにもおすすめです。
FE 24mm F 2.8 G(SEL24F28G)
風景やスナップ写真の撮影におすすめな24mmの広角単焦点レンズ。
APS-Cサイズの場合では36mmの画角で使用できます。
レンズ構成は非球面レンズ3枚を含む7群8枚。
重量は162gで最短撮影距離はAFの場合は0.24mm、MFの場合は0.18mm。
FE 50mm F 2.5 G(SEL50F25G)
ポートレート撮影におすすめな50mmの標準単焦点レンズ。
APS-Cサイズの場合では75mmの画角で使用できます。
レンズ構成は非球面レンズ2枚を含む9群9枚。
重量は174gで最短撮影距離はAFの場合は0.35mm、MFの場合は0.31mm。
F値2.5による綺麗なボケ味 広くも寄っても撮れる1本
FE 40mm F2.5 Gは開放F値も2.5までいけるので、1/3と若干ではありますが標準的なズームレンズと比べても背景をボカして明るく撮影できます。
定番の50mmは「人間の視野に近い標準レンズ」と言われていますが、個人的には少し狭さを感じてしまうところがあります。
そこが40mmとなることで標準レンズながらより広角的な表現も取り入れた撮影ができます。
また40mmはあまり競合がいない画角にはなるので、F値が1.8などの明るい大口径のレンズを持っていても用途が被りにくいメリットもあります。
ポイント
自分は標準の単焦点レンズではSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAを愛用しています。
55mmと40mmだと15mmとかなり差があるのでその点でも使いやすいです。
SEL55F18Z レビュー | これは神レンズ!最初の1本におすすめの単焦点
2019年の春頃に一眼レフカメラをCanonの6DからSonyのα7IIIに乗り換えました。 世間で言うところの衝動買いとはまったく逆でα7IIIのメリットや使えるレンズなど調べに調べて買ったものです ...
続きを見る
実際に使ってみると何気ないスナップ撮影には特に使いやすい画角と言えますね。
接写性能も標準レンズとしてはなかなかによく最短撮影距離がAFで0.28mm、MFなら0.25mmと被写体に寄った撮影もできます。
マクロのようはいきませんが、旅先やカフェなどでご飯やスイーツなどのテーブルフォトを撮りたい際にも十分に撮れます。
小型・軽量の設計で取り回しが良く収納性も抜群
FE 40mm F2.5 Gの大きな魅力としてはやはり小型で軽量な点です。
レンズの筒自体も短く、重量も173gとα7IVなどのフルサイズカメラに装着してもコンパクトに収まります。
ガッツリと撮影にいく際には様々な単焦点をカメラバッグに入れたい自分としては、このサイズと軽さはかなりの魅力と言えます。
「一応持っていくか」と気軽にいれておく機会がかなり多い1本ですね。
ポイント
逆に「撮るかわからないけどカメラをもっていくか」と言う場合にも、カメラにこのレンズだけつけて持っていくということも
またレンズフード(ALC-SH166)はよくあるタイプと違うフジツボ形状のものとなります。
裏返して再装着する必要がなく常に付けっぱなしにしておけるので、フィルターをつけなくてもレンズが傷つきにくい仕様になります。
防塵・防滴に配慮した設計にもなっているので、多少の雨風なども気にせずにフットワーク軽めに撮影できるレンズと言えます。
動画撮影にも使いやすい画角と性能
FE 40mm F2.5 Gは動画用のレンズとしても優秀です。
オートフォーカス(AF)は2基のリニアモーターを搭載しており、ピント合わせも高速で高精度。動的なものにもしっかりと追随してくれます。
ピントを合わせる際の音も静かで、動画撮影時の駆動音の心配もありません。
ココがポイント
ソニー純正レンズなことから、α7IVやZV-E10などに搭載されている高性能な手ぶれ補正の「アクティブ」も使用できます。
小型軽量な点では手ぶれを抑える機材であるジンバルを使った撮影でも相性がよく、CRANE-M3などのコンパクトなジンバルでも負荷をかけずに撮影できます。
Zhiyun CRANE M3 レビュー | フルサイズカメラ対応の軽量小型ジンバル
移動しながらでもブレの少ない映像を撮影できるガジェットが手振れを抑えるジンバルです。 自分は今までジンバル内蔵型の小型カメラOsmoPocketや、RX100などの小型のコンデジが向いているZhiyu ...
続きを見る
40mmと言う画角は動画作品を撮影したい際にも使いやすい画角です。
またソニーのフルサイズ機に搭載されているSuper35mmモードを使えば、60mmの寄った画角で映像の劣化なく撮影できるので便利です。
ポイント
この2つの画角は動画でも使いやすいですね。
自分はこれに加えてSony 20mm F1.8で運用することが多いです
またジンバルにカメラを積載する際には重量とレンズ長さの問題でバランスを取り直す必要があります。
しかし兄弟レンズのFE 24mm F 2.8 G、FE 50mm F 2.5 Gは大きさは変わらず重量もほぼ変わらないので調整の手間が減らせます。
ポイント
フィルター経も同じ49mmなのでNDフィルターも1つでいけます。
ストレスなくジンバルで動画撮影したい方は、24mm、40mm、50mmを一式揃えるのも手ですね。
ソニー FE 40mm F2.5 Gの作例
風景・スナップ 作例
ポートレート 作例
まとめ
ソニー FE 40mm F2.5 G (SEL40F25G) のレンズレビューや作例と合わせて、兄弟レンズのFE 24mm F 2.8 G、FE 50mm F 2.5 Gをご紹介しました。
小型軽量ながらGレンズならではの高画質と美しいボケ味が魅力のレンズで、40mmの画角も標準域の35mmほど広すぎず、50mmより狭すぎずとスナップ撮影では特に使いやすい画角と言えます。
ポイント
軽さも相まって気軽にカメラを持っていきたい場合にはつけてることが多いレンズです。
また動画用の単焦点レンズとしても使いやすく、AFの追従性や精度も良好で、ソニー純正レンズならではの手ブレ補正の「アクティブ」モードも使えます。
サイズや重量、フィルター経が同じ他の24mmや50mmと一緒に運用することでジンバル撮影でも使いやすいのも魅力と言えます。
軽くて映りもよくお手頃で写真も動画も撮れる、そんなソニーの単焦点レンズをお探しの人はぜひチェックしてみてください。
35mmの標準域でおすすめなSigmaのArtラインの単焦点レンズです。 自分はソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラをここ数年愛用しています。 年々装着できるレンズも増しており、焦点距離が変えれる性能の高いズームレンズも多く発売されるようになっています。 ポイント 標準、 ... 続きを見る
【作例・レビュー】SIGMA 35mm F1.4 DG DN Art | ボケが美しい35mm単焦点レンズ
20mmのSEL20f18Gは自撮りもしやすいのでVLOGに最適! 自分は2022年の秋ごろに新しいメインカメラとしてSonyのフルサイズミラーレスのα7IVを購入しました。 いままでは前モデルのα7IIIを使っていましたが「動画をもっと力を入れていきたい!」と思って ... 続きを見る
【作例・レビュー】SEL20F18G 写真・動画におすすめな広角単焦点レンズ FE 20mm F1.8 G