「気軽にライブ配信やLINEの動画通話に使えるウェブカメラが欲しいな」とAmazonでいろいろ探しはじめましたがこれが思いの外、性能とコストのバランス的に何が良いかわからず悩みました。
とは言うもの、一眼レフカメラなどの高性能カメラを使っての撮影が趣味なのもあり性能や映りなどはこれらと比較しがちです。
設定に手間がありながらも、一眼レフカメラをライブ配信カメラとして使っているのもあるとどうしてもそうなってしまいます。
ポイント
HDMI接続を用いて配信ソフトのOBSを使ったやり方と、ソニーカメラをウェブカメラにするImaging Edge Webcamを使った方法なども今まで試してきました。
詳細は下記にて紹介します。
OBSでツイキャスを配信する設定・使い方【ゲーム配信・一眼レフカメラ接続】
ライブ配信、日増し月増し年増しに流行ってますよね。 ツイキャスやYoutubeなどの動画・ライブ配信サービスがありますが、年々ネットの回線速度が早くなるのに合わせて動画でのコミニュケーションはより活発 ...
続きを見る
ソニーのミラーレスをWebカメラに Imaging Edge Webcamの使い方
某ウイルスの影響もあり、テレワークで働いてる方も多くなったかと思います。 その影響もあり利用頻度が高まったのが遠隔でも顔を見ながら会議やミーティングができるZOOMなどのビデオ通話です。 急な需要の高 ...
続きを見る
ウェブカメラも性能はピンからキリまであり数万円するものは最新のデジカメ相当のセンサーサイズ搭載のものもありますが、気軽に使いたいウェブカメラ目当てだけで万越えのこの値段は出せないと言うのが心情です。
ただ画質にはこだわりたい…。さてどうしたものかと考えた時に目に飛び込んだのがテーブルで充電していたGoPro Hero10です。
今回のこの記事では動画用のアクションカメラのGoProを簡単に広角のウェブカメラとして使うおすすめ方法をご紹介します。
目次
GoProを広角ウェブカメラとして運用できるの?
「GoPro(ゴープロ)をウェブカメラとして簡単に使うことができるのか」と調べたところ、答えは「簡単に使える」でした。
接続方法が何より簡単で、GoProが公式に公開している専用アプリ「GoPro Webcam デスクトップユーティリティ」をパソコンにインストールした後は、Type-CケーブルをGoProとパソコンに接続するのみです。
これによりパソコン上でGoProがWebカメラとして認識され、ZoomやLINEなどのビデオ通話、ツイキャスやYoutubeなどでのライブ配信で広角のウェブカメラとして利用できます。
ポイント
HDMIケーブルを使う必要がないので、ビデオキャプチャーやOBSなどの配信ソフトを使わずセッティングできるので非常に簡単。
コストもかからないのがおすすめのポイントです。
またGoProは動画用カメラとしても手のひらサイズのコンパクトさで、大きさは一般的なウェブカメラと大差ありません。
USB接続でGoProを充電しながらバッテリー問題も気にせず使えるので、一般的なウェブカメラと同じ感覚で取り回しができます。
GoProをウェブカメラとして使う場合のメリット
高性能な動画撮影機能を備えたGoProをウェブカメラにできる
GoProは代表的なアクションカメラとして評判で動画の録画性能も高く、一般的なウェブカメラと比較した際の性能差は歴然です。
最新版のGoPro HERO10では内部のプロセッサーもGP2にバージョンアップされ、動画の録画も5.3Kは60P、4K120Pで可能です。
画質、暗所性能、手振れ性能と様々な点で強化されています。
HERO8以降のGoProをすでに持っている方は購入するコストを支払わずにウェブカメラの環境を準備できるのはかなりのメリットと言えます。
GoPro HERO10のスペック、機能的な魅力については下記記事で詳細をまとめています。
GoPro HERO10 レビュー | HERO9と比較して進化した8つのポイント
2021年9月にGoProから新型のアクションカム「GoPro HERO10 Black」が販売されました。 GoProはスマホのiPhoneと同じく毎年秋ごろに新しいナンバリングのものが発表されてい ...
続きを見る
35mm換算16mmの広い画角がライブ配信で使える
GoProの大きな特徴としてはその画角の広さで映る範囲は一眼レフカメラの35mm換算で16mmと超広角です。
撮影範囲がかなり広いので会議やイベントなどと複数人を入れたいライブ配信でも余裕をもっておこなえます。
またGoProは広角の16mmのみならず、リニアの19 mm、狭角の27 mmと写す範囲の画角を利用中でも変更できます。
ズーム機能も搭載されているので、ウェブカメラの用途に合わせて汎用的に活用もできます。
ポイント
GoProの一番広い超広角なSuperViewは、4:3のアスペクト比の映像を16:9表示に合わせ上下に圧縮する方法になります。
人の等身も上下に潰されてしまうのでウェブカメラとしては向いていません。
縦構図でも使用できる
GoProは縦向きに90度とカメラ本体を傾けることで構図が横から縦に自動的に切り替わります。
またこの機能はウェブカメラとして利用中の状態でも傾けると縦構図に切り替わります。
縦向きのほうが情報を写しやすい時などにも直感的に即座に対応できるのは魅力的と言えます。
手振れを抑えたカメラの移動撮影ができる
GoPro自体の魅力の1つとしては手持ちで移動しながらでも手振れがなく動画を撮影できる点です。
その手振れ性能は一眼レフカメラやiPhone13などの最新のスマホと比べても強力なものとなります。
ノートパソコンを使って移動しながらや、ウェブカメラを動かして被写体など映すライブ配信などの際には活躍できます。
様々な箇所に設置・マウントできる
一般的なウェブカメラはクリップ型が多く、デスクトップモニターやノートパソコンの上部に設置するパターンとなります。
GoProでは様々な箇所に接続できる専用のアクセサリーやアダプターもあり、1/4ネジ穴なども利用できます。
テーブルに設置したり、三脚を利用したり、フックなどに引っかけてなど場所を選ばずウェブカメラを設置できるようになります。
三脚を利用する場合は小型のフレキシブルなスタンドがあるとモニター上をはじめ様々な場所に置きやすくなります。
その他GoProのおすすめアクセサリーについては下の記事で紹介しています。
GoPro HERO10が便利になるおすすめアクセサリー 7選
2021年の9月に新しく販売された新機種のアクションカムGoPro HERO10を購入しました。 GoPro Hero10は見た目や形状は前モデルのHERO9と変わりませんが、搭載されているプロセッサ ...
続きを見る
ウェブカメラをGoProとして使える
最初のメリットと逆になりますが、GoProを持っていない方は購入することでウェブカメラの用途と合わせて高性能のアクションカメラを手に入れれます。
ウェブカメラでは高額で高性能なものでも、基本的にウェブカメラとしての用途しかありません。
しかしGoProを購入すれば家族や友人との旅行での動画撮影から、Youtubeなどをはじめ最近流行りの日常を動画として残すVLOG動画の撮影機材として使えます。
GoProをウェブカメラにするために準備が必要なもの
GoProを使ってウェブカメラにするために必要なアイテムをご紹介します。
GoProをウェブカメラにするために必要なもの
- GoPro HERO10 ※HERO8以降
- USB Type-Cケーブル
- 配信用パソコン
必要なアイテムはこれだけと、GoProと配信パソコンを繋げるUSB Type-Cケーブルだけあればウェブカメラとして利用できます。
家に転がっていた別途ガジェットに付属されていたType-Cケーブルでもおこなえましたが、配置場所を選ばず利用できるようにAmazonで3mのType-Cケーブルを別途購入しました。
短いケーブルでは取り回しが悪くなるので出来るだけ余裕をもった長さのものがあるとおすすめです。
ポイント
GoPro Hero8以下は配信アプリに対応していないのもありこの方法を使うことができません。
別の方法ではありますが、HDMI接続でビデオキャプチャーを使いOBSなどのソフトを使うことでウェブカメラ化できます。
また使用するGoProの状態にもよりますが最新のファームウェアにアップデートしていないと使えない可能性がありますので、事前にアップデートしておきましょう。
HDMI接続を使いビデオキャプチャーとOBSを使った方法は下記でご紹介しています。
OBSでツイキャスを配信する設定・使い方【ゲーム配信・一眼レフカメラ接続】
ライブ配信、日増し月増し年増しに流行ってますよね。 ツイキャスやYoutubeなどの動画・ライブ配信サービスがありますが、年々ネットの回線速度が早くなるのに合わせて動画でのコミニュケーションはより活発 ...
続きを見る
公式アプリ GoPro Webcam デスクトップユーティリティの設定方法
GoProをWebカメラとして認識させ接続するためにはGoPro公式のソフト「GoPro Webcam デスクトップユーティリティ」をインストールする必要があります。
ソフトはWindws用とMac用があり、どちらもGoProのサポートハブサイト経由でダウンロードできます。
ダウンロード方法
Macユーザー向け、Windws向けで項目が分かれています。
項目に移動しステップ2の青文字のダウンロードをクリックするとファイルがダウンロードできます。
インストール画面は英語になっていますが順当に進めると簡単に登録できます。
無事にインストールが完了されるとパソコンが再起動され、右下のタスクトレイ上に「GoProウェブカメラ」と表記されるアイコンが表示されます。
その後、Type-CケーブルでGoProとパソコンを接続し、GoProを起動することで自動的にGoProがWebカメラとして認識されるようになります。
上手く接続できない場合、アイコンを右クリックしプレビューを押すと表示が切り替わります。
ウェブカメラで使用するGoProの画角を変更する方法
設定がWebカメラモードになるとGoPro本体側では設定変更などの操作ができなくなります。
画角を変更する際にはタスクトレイ上の「GoProウェブカメラ」を右クリックしレンズモードを選択してください。
そこから「Super View」「広角」「リニア」「挟角」を選択することで使用する画角を変更できます。
個人的にWebカメラの画角のバランスとして使いやすいのが「リニア」で、歪みもなく広い範囲を映せます。
複数人を写したい、背景情報を多くしたいなどの要望がある場合は「広角」に変更するとさらに広く映すことができます。
パソコンでWebカメラとして使う設定方法 ツール別
GoPro Webcam デスクトップユーティリティをインストールすると各アプリのカメラ、ビデオ設定で「GoPro Webcam」が選択できるようになります。
ここではパソコンでの各アプリの設定方法、設定場所をお伝えします。
ZoomでのGoPro設定方法
アプリメイン画面の右上にある歯車マークの「設定」をクリック。
ビデオ項目にあるカメラを「GoPro Webcam」に設定。
LINEでのGoPro設定方法
PC版LINEをひらき、一番左下にあるアイコンをクリックし、設定を選択。
通話項目にあるカメラを「GoPro Webcam」に設定。
ツイキャスでのGoPro設定方法
ブラウザ配信画面でカメラに設定し「デバイス設定」をクリック。
カメラを「GoPro Webcam」に設定。
まとめ
GoPro HERO10を超広角のウェブカメラとして使うおすすめの方法をご紹介しました。
実際に使ってみるとHDMIのビデオキャプチャーで接続する一眼レフカメラなどと違い、Type-Cケーブルのみでしかも小型なGoProなことから一般的なウェブカメラと同じ使い勝手で利用できます。
高画質なところから映り自体もよく、画角も設定から簡単に変更できるのも使いやすい点です。
ポイント
マンツーマンの通話から複数人での会議など様々な用途で使えるのでおすすめです。
GoProをすでに持っている方からすれば、コストもかけずに高性能なライブ配信用のカメラが手に入れれます。
逆にGoProを持っていない方でウェブカメラを探している方からしても、Youtubeなど動画需要が高まっている中でウェブカメラ以外で使える撮影機材が手に入るとコストパフォーマンスや満足度が高い選択になると思います。
GoProを持っていない方はこの機会にぜひGoPro HERO10をチェックしてみてくださいね。
GoPro HERO9と比較した際のHERO10の魅力についてレビュー! 2021年9月にGoProから新型のアクションカム「GoPro HERO10 Black」が販売されました。 GoProはスマホのiPhoneと同じく毎年秋ごろに新しいナンバリングのものが発表されてい ... 続きを見る
GoPro HERO10 レビュー | HERO9と比較して進化した8つのポイント
GoPro HERO10と一緒に使うと便利なアクセサリーをご紹介! 2021年の9月に新しく販売された新機種のアクションカムGoPro HERO10を購入しました。 GoPro Hero10は見た目や形状は前モデルのHERO9と変わりませんが、搭載されているプロセッサ ... 続きを見る
GoPro HERO10が便利になるおすすめアクセサリー 7選