撮影をしたらその場で写真を印刷できるカメラにFUJIFILMのチェキがあります。
専用のフィルムを装着しシャッターを押すことでその場で写真をプリントして楽しむことができるカメラです。
多くのチェキはアナログタイプですが、最近では撮影した後にプリントする写真を選択できるデジタルタイプのチェキも発売されるようになりました。
今回この記事ではinstax miniシリーズ最新のデジタルチェキ「instax mini Evo」を実際に購入して使ってみたのでレビューしていきます。
この記事がおすすめな人
・instax mini Evoが気になっている人
・性能の高いチェキカメラが欲しい人
・スマホやカメラで撮影した写真をチェキプリントしたい人
目次
チェキカメラ instax mini Evoの概要
instax mini Evoは富士フイルムから2021年12月に販売されたデジタルとインスタントのカメラ機能を兼ね揃えたハイブリッドインスタントカメラです。
「インスタックス史上最高画質を実現」とPRしている高性能な機体で、搭載されているレンズエフェクト・フィルムエフェクトを組み合わせることで、合計100通りの多彩な表現もおこなえます。
またInstax mini Evoと他の多くのチェキカメラとの最大の違いは、デジタルカメラ機能とスマホ転送機能が搭載されている点です。
これにより、撮影した写真をデジタルデータとして保存したり、SNSでの共有も簡単におこなえます。
プリントは撮影後のデータを確認しながら指定の写真のみを印刷できるのでミスプリントもなく、フィルムを節約できます。
ポイント
プリントの品質も向上しているのでクオリティーの高いチェキプリントがおこなえます。
見た目の点でもアナログカメラ感があるクラシックさがあり、旅行のお供やちょっとしたおでかけにもピッタリなデザインです
これらの特徴から、instax mini Evoは従来のチェキカメラとは一線を画すハイブリッドインスタントカメラと言えます。
デジタルカメラとインスタントカメラの機能を併せ持ち、写真をより楽しむことができるモデルです。
チェキカメラ instax mini Evo 製品仕様 | |
使用フィルム | 富士フイルム インスタントフィルム INSTAX mini(別売) |
撮像素子 | 1/5型CMOS原色フィルター |
記録画素数 | 2560 × 1920 ピクセル |
記録メディア | 内蔵メモリー、microSD/microSDHCメモリーカード |
撮影可能距離 | 10 cm ~ ∞ |
露光画素数 | 1600×600ドット (スマホアプリからの印刷時は、800×600 ドット) |
液晶モニター | 3.0型TFTカラー液晶モニター 画素数: 約46万ドット |
外部インターフェース | マイクロUSB Micro-B(充電専用) |
本体外形寸法 | 87 mm × 122.9 mm × 36 mm(突起部除く) |
本体質量 | 約285 g |
instax mini evoの撮影設定・機能のレビュー
レンズ性能を活かした高画質な撮影
instax mini Evoは35mm換算で28mm、F2.0の単焦点レンズが装着されています。
従来のモデルでは34mm相当のモデルが多かったのもあり、より広角を活かした撮影ができます。
またF値が2.0と明るくなったことで夜間などの暗所も強くなり、背景をボカした撮影も楽しめるようになりました。
記録画素数は2560 × 1920 ピクセルになるので、SNSに共有したり、チェキより大きいサイズで印刷したりと撮影したデータをチェキプリント以外で活用することもできます。
レンズエフェクト・フィルムエフェクト機能で合計100種類の表現
instax mini evoにはレンズダイヤルとフィルムダイヤルが搭載されています。
それぞれに10通りずつの機能が搭載されており、組み合わせることで100種類の多彩な表現ができます。
デジタルモニターが搭載されていることから撮影前に視覚的に設定内容を確認しながら写真を楽しめます
さらに詳しく
フィルムエフェクトではモノクロ、セピア、ビビットなど主に色合いの変化が可能で、
レンズエフェクトでは、ぼかし、魚眼などの見た目の変化を調整できます。
特にレンズエフェクトでは、2つの像を重ねた二重露光や、鏡に映るようなミラー、2つの写真を1枚にまとめたハーフフレームなどの面白い効果が多く、アイデアを膨らませながらクリエイティブな撮影が楽しめます。
デジタルカメラらしく背面にある液晶ディスプレイから撮影したデータや撮影モードなどを視覚的に確認できるのも便利なポイントです。
プリントの露光密度も従来より2倍アップ 高画質なプリントが可能
instax mini Evoは印刷時のフィルムへの露光密度が従来より2倍向上したことで、いままで以上に高画質なチェキプリントが可能になりました。
さらに撮影時の印刷の色合いも、チェキプリントならではの柔らかい風合いが楽しめる「instax-Natural Mode」、色彩を豊かに表現できる「instax-Rich Mode」の2種類のモードから選択できます。
さらに詳しく
プリント時の明るさも、標準(X1.0)、やや明るい(X1.5)、明るい(X2.0)と3パターンから調整できます。
チェキカメラinstax mini Evoの使い方・印刷方法
チェキ対応フィルムの入れ方
instax mini Evoの対応フィルムはチェキの中でもベーシックなminiサイズになります。
フィルムパックを開封し、電源を入れてInstax mini evoのフィルムカバーを開けて、黄色のマークに合わせてフィルムパックを正しい向きでセットします。
カバーを閉じると自動的に最初のブラックカード(フィルムカバー)が排出されて撮影できる状態になります。
フィルムの装着が完了するとディスプレイの下部に白い丸が表示されます。
この丸の数で、あと何枚撮影できるか視覚的にもわかりやすくなっています。
ポイント
miniサイズ対応フィルムには、ベーシックなホワイトをはじめ、様々なカラーやキャラクターのものもあります。
マイクロSDカードの装着でデータ移動を簡単に
instax mini Evoは本体メモリーにも約45枚ほどは保存が可能となっています。
しかしパソコンやスマホへ撮影データを移動させたい場合はマイクロSDカードの利用がおすすめです。
撮影した写真をマイクロSDカードに保存する場合は、カメラ底面部のカバーを開きSDカードを装着後、設定で保存先を変更します。
ポイント
1GBで約850枚ほどの保存ができるので、容量のあるSDカードでなくても大丈夫です。
撮影後の写真データ確認・プリント方法
instax mini Evoの良いポイントは、印刷方法にアナログさを組み入れている点です。
印刷の仕方は、指定の撮影したい写真をプレビューで表示した状態でプリントレバーを巻き上げることで印刷開始が表示されチェキがプリントされます。
さらにこの印刷開始時のアニメーションのこだわりが凄く、印刷が始まると画面に表示されている写真がチェキのような枠組みのデザインに変わります。
そこからモニターに表示されているチェキがプリント口側に向かってスライドされた後に印刷され、本当にデータがそのままチェキとなってプリントされている感を味わえます。
ポイント
デジタルとアナログの融合がかなり上手だなと感じれたポイントです。
デジタルチェキながら印刷するときのワクワク感はアナログチェキと変わらず大きいです。
Bluetoothを使ったスマホ専用アプリとの連携
スマホで撮影した写真をプリント
スマホの専用アプリ「instax mini Evo app」をダウンロードし利用することでスマホ内の画像をチェキ本体に送信し、プリントすることができます。
使い方もBluetoothでペアリングしたスマホでプリントしたい写真を選ぶだけと、操作自体も簡単なので非常に実用的です。
但し印刷画質はシステム上、instax mini Evo本体で撮影したデータのほうが画質が高い仕様となります。
ポイント
チェキにはスマホ転送のみに対応したプリンタータイプもありますが、仕様の問題上こちらでも印刷できる画質は一緒となります。
カメラでも撮影したい人はinstax mini Evoがおすすめです。
プリントした写真をフレーム付きでスマホに転送
アプリの利用でinstax mini Evoでプリントしたデータを、チェキのフレームを付けたデザインに加工してスマホ側で保存できます。
プリント画像の転送方法
カメラ側で再生モード→MENUボタン→プリント画像転送
アプリ内にてフレームの色や背景なども調整した後にダウンロードもできるので、お気に入りの写真をプリントしたのと合わせて、すぐにその場でTwitterやinstagramなどのSNSで共有できます。
チェキカメラの遠隔操作
アプリとの連携でリモートシャッター機能も利用できます。
遠隔でシャッターボタンを押せるので自撮りや集合写真を撮る際に活用できます。
ポイント
フラッシュのON・OFFの切り替え、セルフタイマーの設定がおこなえます。
instax mini Evoには三脚穴もついているので自撮り棒をつけたり、マウントシューを使いビデオライトを装着したこだわった自撮りなどもおこなえますね。
instax mini Evoを実際に使ってみた感想
自分はアナログタイプチェキのハイエンドモデル「instax mini90」を利用してからinstax mini Evoを実際に購入し使ってみました。
instax mini90を使った時点で「便利だ…撮影も楽しい…」と感動しながら使っていましたが、instax mini Evoは圧倒的な撮影のしやすさがありそれ以上の感動がありました。
アナログタイプと違い液晶モニターを見ながら撮影できるので、構図やアングルなどの調整もしやすいです。
またレンズエフェクトなどの見た目の変化もどのように適用されるか確認しながら撮影できるので遊び心に集中した撮影がしやすかったです。
そして一番の魅力としてはデジタルタイプでは選択した写真しか印刷されないので、従来のアナログタイプと比べてミスプリントを無くせるので便利さが圧倒的です。
さらに詳しく
フィルムの単価として1枚あたり80円近くするので、失敗がなくなるだけでかなり経済的です。
またプリントされる結果を比較しても画質が明らかに向上しているので、良い写真を残したい人には、instax mini Evoはかなり満足度が高いチェキです。
ポイント
仕事柄、ウェディングや記念日の撮影を頼まれることもあるのでそういう用途でも使いたい人にはかなりおすすめです。
あとこれは実際に使ってみて驚いた点として、デジタルカメラとして使ってて撮影がかなり楽しい点です。
サイズも軽量で持ち運びも良いので、カメラポーチなどを使えば気軽に撮影にいけます。
カメラとしての画質も悪くなく、エフェクトを使った撮影もすぐできるので撮影体験としてはおすすめです。
instax mini Evoのおすすめアクセサリー
instax mini Evo 専用ケース
レンズキャップ
保護フィルム
SDカード
チェキ用アルバム
instax mini Evoとその他のチェキカメラとの比較
デジタルのハイエンドチェキのinstax mini Evoと、デジタルチェキの instax mini Liplay、アナログのハイエンドチェキ instax mini90の性能や使い勝手を比較してみます。
結論から言うと高画質な撮影からハイクオリティーのプリントをしたい場合はinstax mini Evoが最適解です。
ただ価格ではチェキの中では一番高いモデルになるので、予算やチェキを使う目的や使い勝手などを考えて購入するのもひとつですね。
チェキカメラ instax mini Liplayとは?
miniシリーズのハイブリッドなデジタルチェキ。モニターを見ながら撮影ができ多彩なフレームやフィルターでの加工も可能。 気に入った写真のみ選択して印刷できます。
LiPlayだけの特徴としては音まで撮れる機能が搭載。カメラで録音した音をQRコードにして撮影した写真に一緒にプリントできます。 サイズもチェキの中で最軽量でコンパクトなので毎日の持ち歩きにも最適です。
instax mini Liplay との比較
instax mini Evoと比較すると軽量でコンパクトなのがポイントです。カメラで録音した音をQRコードに残せるのはLiplay独自の機能になります。
デジタルチェキなことから、撮影後に選択した写真の印刷から、スマホと連携したプリントなどの機能も搭載されています。
但し撮影時やプリント時の高画質や、合計100種類の撮影モードなどの点ではinstax mini Evoが優れています。
また背面の液晶ディスプレイもEvoのほうが大幅に解像度が向上しているので、撮影体験や印刷のクオリティーを求めている人はinstax mini Evoがおすすめです。
instax mini LiPlayがおすすめな人
・音も録音できるハイブリッドなチェキが欲しい人 ・コンパクトで持ち運びがよいチェキが欲しい人
チェキカメラ instax mini90とは?
アナログタイプのminiシリーズの中では最上位機種で他のチェキと比べてクラシックカメラの高級感あるデザインが好ましいアナログモデルです。
マクロ撮影モード、遠景モード、二重露光モード、バルブモードなどこだわった撮影ができる機能も多く搭載。
電池ではなくバッテリーを採用しているので気軽に使えるのも特徴です。
instax mini90 との比較
Instax mini90は様々な撮影モードを搭載している、現行のアナログタイプのチェキの中では高性能なハイエンドモデルになります。
しかし比較した場合の高画質な点や撮影のしやすさ、プリント品質はデジタルのハイエンドモデルのinstax mini Evoが優れている点です。
但しアナログタイプはシャッターを切れる枚数に限りがあるところから、1枚1枚集中して撮影する必要があるのでその体験はアナログならではの楽しみ方と言えます。
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チェキ instax mini90がおすすめな人
・デザインがかっこいいアナログチェキが欲しい人
・チェキでこだわった撮影がしたい人
チェキカメラの購入を考えている人にはレンタルサービスもおすすめ
またいろいろ比較検討してみても「実際に使ってみないとわからない」のもカメラ機材です。
カメラレンタルサービス のTavishot(タビショット)では安価な価格でチェキカメラを1週間レンタルすることが可能です。
旅行やイベントに合わせて気になるチェキを一度レンタルしてみるのもおすすめです。
タビショットを実際に使ってみたレビューは下記記事でまとめています。
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まとめ
富士フィルムのデジタルハイブリッドチェキinstax mini Evoについてレビューしました。
デジカメとして使っていても楽しいカメラですが、チェキカメラとして高性能な点と、選択した写真のみ印刷できるデジタルらしさが魅力的な1台と言えます。
他のモデル、最もお得なアナログのエントリーモデルのチェキと比べた場合には価格の高さを気にしてしまいがちです。
しかしミスプリントを無くせることでフィルムを無駄に消費しないことを考えると、よく使いたい人からすると逆に経済的と言えるかもしれません。
ポイント
集合写真などの撮影データを複数枚で印刷したり、スマホやミラーレスで撮影したデータもプリントできるのもポイントが高い点です。
チェキカメラの中でinstax mini Evoは最も高性能で万能なモデルなので、高画質なチェキプリントにこだわりたい人にはこれ一択とも言えるおすすめなチェキカメラです。
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