ミラーレス一眼カメラや一眼レフカメラで大事なことにカメラクリーニングがあります。
主なクリーニング対象としてはレンズとカメラボディ本体と2種類あります。
レンズのクリーニングではレンズペンやレンズクリーナーなどの方法があり、基本的にはレンズに取り付けているレンズフィルターを掃除してキレイにする作業になるのでそこまで神経質にならなくてもおこなえます。
カメラボディ本体の写真映りに関連するイメージセンサーのクリーニングは内部構造なのもありレンズよりハードルを高く感じるかと思います。
「メーカーで直接やってもらうしかないのかな?」と考えている方に今回自分でカメラ本体のイメージセンサーを簡単にクリーニングする方法と掃除グッズについてご紹介します。セルフ対応で驚くほどキレイにできますよ。
ポイント
イメージセンサーの掃除をユーザーがおこなうのは自己責任となり、セルフクリーニングで不具合が発生してもメーカー保証外となりますのでその点はご注意ください。
目次
イメージセンサーのクリーニングの必要性
イメージセンサーはレンズから入った光をデジタル信号にするために必要な部分で、デジタルカメラにおいて重要な心臓部分です。
レンズを外した際にボディー内部に見えるプレートがイメージセンサーとなりここに汚れやホコリが付くことで写真の出来栄えにも大きく影響されます。
一眼レフカメラの場合はイメージセンサーが収納されるモデルもありますが、ミラーレス一眼カメラの場合はむき出し状態となり、レンズ交換の頻度が多ければ多いほどホコリが付いてしまう可能性もあがります。
ホコリがついていた場合でもF1.8やF2.8などの絞り値では目立ちませんが、F8やF12と絞り値を大きくした数字まで絞るとゴミや汚れが目立つようになります。
ポイント
特に空などを映すとぼんやりとしたものがシミのように映りこんでしまいます。これは頂けない…。編集でも消せますが手間がかかります。
カメラのイメージセンサーがどれだけ汚れているかの確認方法
イメージセンサーがどれだけ汚れているかを確認するのは簡単で、必要なのは白い紙だけです。
白いコピー用紙やまたは白い壁紙に対して下記の設定を参考にしイメージセンサーを確認したいカメラで撮影することでゴミがついているか確認できます。
一眼レフカメラの設定方法
・Aモード(絞り優先)にし、F値は16などの大きい数字に設定
・フォーカスをマニュアルモードにし、一番遠い無望遠の設定にする
・露出補正は+0.3、+0.7と少し明るめに
上記がクリーニング前に確認してみた状態の写真で〇をつけたところがホコリや汚れの部分です。
センサーを自分で掃除する VSGOセンサークリーニングキット
そんな少しハードルの高さを感じるセンサークリーニングの方法ですが、スワブ&クリーナーのセットがあると自分でも簡単にイメージセンサーの掃除がおこなえます。
自分が今回購入したのはVGSO(ヴィスゴ)のセンサークリーニングキットです。
イメージセンサーを掃除するためのクリーニングスワブが10本と、スワブに浸透させて使うセンサークリーナーがセットになっている商品です。
クリーニングスワブは小さいハケの形をしておりセンサーに触れる部分には超極細のマイクロファイバーの布が張り付けられています。
ポイント
またスワプは個包装になっており衛生的。1回のクリーニングで1本使う形となります。
使い方は簡単でセンサークリーニング液をつけたスワブでセンサー表面を端から端まで1往復拭くのみです。
スワブのサイズはフルサイズ用(24mm)、APS-C用(16mm)、マイクロフォーサーズ用(12mm)と専用のものが用意されており、カメラのイメージセンサーに合わせてジャストサイズで作られています。
価格も2500円前後で10回はクリーニング可能と、メーカーでメンテナンスをすることを考えればかなり割安におこなえます。
その他イメージセンサーのクリーニングに必要なグッズ
上記センサークリーニングキットを使うにあたって一眼レフカメラのセンサークリーニングでその他に必要なグッズをご紹介します。
カメラ用ブロアー
センサークリーニングキットを使う前段階でイメージセンサーに付着しているホコリや軽いゴミを飛ばすために使います。
しっかりとしたカメラブロアーがあれば簡易的な清掃もおこなえ、またレンズ側やカメラボディ自体のクリーニングやメンテナンスにも使えるのでカメラ専用のものが1つあると何かと役立ちます。
ポイント
こちらのロケットタイプは足がついており自立するのでスペースにも困らず置いておけます。
またチリやゴミを吹き飛ばす点では液状タイプのエアダスターなどもありますが、液体状のガスがカメラの内部構造に悪影響を及ぼしたり、強いパワーによりイメージセンサーにダメージを与えてしまう可能性があるので使わないほうが好ましいです。
静電気防止手袋
静電気の影響が大きい冬の時期は特に、カメラのクリーニングをおこなう際には静電気防止手袋があると便利です。
カメラ自体が精密機器になるのでなるべく静電気の影響を少なくしたほうがもしもの際のトラブルは少なくできます。
また静電気があるとホコリ自体も付きやすくなるので、クリーニング後にまたホコリが付いてしまう可能性も減らせることができます。
ミラーレス一眼カメラ α7IIIのイメージセンサークリーニングをしてみた
今回のイメージセンサークリーニングはソニーのミラーレス一眼カメラ、α7IIIにおこないました。
ステップごとの順序に分けて自分でセンサークリーニングをするやり方についてご紹介します。
ポイント
もちろん清掃前にイメージセンサーの汚れ確認で撮影したのもこのα7IIIです。
自分がメインで使っているカメラですがメンテナンスは暫くご無沙汰なのが現状…
ブロアーを使いボディー外観のホコリを飛ばす
ボディー内部の清掃をする前に、ボディー外観のホコリをブロアーを使い飛ばしてキレイにしていきます。
レンズとボディーの隙間なども注力するといいです。
ソニー機の場合:クリーニングモードを実行する
ソニーのミラーレス一眼の場合、メニュー内にクリーニングモードが搭載されています。
機能の効果としては正直あまり大きなものではありませんが、やっておくと良いかと思います。
メニュー→セットアップ2→クリーニングモード
イメージセンサーのホコリをブロアーで飛ばす
レンズを外しカメラ内部のイメージセンサーに対してブロアーを使い付着しているホコリを取り除きます。
その際にはホコリが内部に入らないように、カメラの開口部を下側に向けてブロアーを下から上向きに使うのがおすすめです。
またブロアーの先端がカメラ内部に当たらないようにある程度の距離をあけ注意しておこなってください。
VGSOセンサークリーニングキットのスワプを開封しクリーナーを付ける
VGSOセンサークリーニングキットで未使用品のスワブを開封します。先端のマイクロファイバー部分は触らないように注意してください。
クリーニングスワブの片側にセンサークリーナーを1~2滴ほど垂らしマイクロファイバーに浸透させます。
センサークリーナーにはフタを開けた中にキャップが付いてるので外しましょう
ポイント
VGSOのクリーニングスワプの柄部分には片方だけロゴが付いています。
ロゴ側にセンサークリーナーを付けるようにすれば付けた側を間違えずに使えます。
クリーニングスワブでイメージセンサーの端から端まで1往復させる
クリーニングスワブのクリーナーを付けた側をイメージセンサーの右または左端に合わせます。
力をいれずにゆっくり反対側の端まで優しく動かしきれいにしていきます。端まで到達したらクリーナーを付けていない側をそのままセンサーに合わせて往復して戻るように元のスタート場所まで戻ってください。
1往復した段階で作業は完了です。一往復以上しようとすると取ったホコリ等でイメージセンサーを傷つける可能性があるので一度使ったものは必ず使わないようにしましょう。気になる場合は新しいスワプを使う、ブロアーを使うなどで対応してください。
ポイント
1往復より多い回数は厳禁!精密機器なので注意に注意を重ねておこないましょう。
イメージセンサークリーニングの掃除後の比較 ビフォーアフター
メンテナンス前、メンテナンス後で比較できるようにVGSOセンサークリーニングキットを使った後の写真も撮影しました。
パッと見でわかるレベルにクリーニング前にあった汚れはキレイさっぱり無くなりました。
ミラーレス一眼カメラは一眼レフと比べてイメージセンサーに汚れが入りやすい構造なので、より定期的なメンテナンスは必要ですね。
まとめ
VGSOセンサークリーニングキットを使った、ミラーレス一眼カメラのイメージセンサーのクリーニングを自分で掃除するやる方についてご紹介しました。
最初、クリーニングスワブを使ったメンテナンスは「イメージセンサーを自分で清掃するのは大丈夫かなぁ?」とかなり心配ではありましたが一度やってみるとかなり簡単におこなえました。
費用もVGSOセンサークリーニングキットがスワブが10本入りで2500円前後となり、スワブ単体なら追加でさらに安く買えるとメーカーに依頼するよりもかなり安く、費用を抑えることもできます。
自分で気楽にお気に入りのカメラボディのメンテナンスをしてみたいと言う方は是非チェックしてみてください。
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