自分はストロボを使った撮影はGodoxでまとめており、現在メインのストロボとしてはAD200を使っています。
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AD200のアクセサリーも揃えてで満足していたところですが、「多灯ライティングをしたい」「軽く持ち運べるものも欲しい」と思い、AD200を小型化したモノブロックストロボGodox AD100 Proを新しく購入してみました。
今回はそのコンパクトさが魅力なAD100 Proを実際に使いAD200とも比較したうえでレビューをしていきます。
目次
Godox AD100 Pro 概要・レビュー
Godox AD100 Proは携帯性に優れながらも、100Wsの光量があるバッテリー式モノブロックストロボです。
GodoxのADシリーズの中では最軽量モデルで、バッテリーを含めた重量も約520gとかなり軽量。
サイズ感は手のひらサイズで、円柱型の形状と合わせてコンパクトです。
光量は1/256から1/1までの81段階で細かく調整も可能。
リサイクルタイムも0.01秒から1.5秒の範囲と短いので、ストレスなく連続撮影することができます。
TTL、M、マルチフラッシュモードで使用でき内蔵2.4G無線伝送に対応。
発信側のワイヤレスフラッシュトリガーをカメラに装着することでSony、Canon、Nikonをはじめとした様々なメーカーで利用できます。
またワイヤレス接続のグループ数はA~Eまでの5つ、チャンネル数は32あります。
それに加えてIDも1~99まで設定できるので、イベントなどで他のカメラマンとのストロボが混在している環境でも誤発光しないよう制御もしやすいです。
ポイント
その他、1.8Wのモデリングライトやハイスピードシンクロなどストロボに欲しい機能は一通り揃っています。
バッテリーは2,600mAhのリチウム電池となり、フルパワー発光で360回のフラッシュがおこなえます。
Godox AD100 Pro 製品仕様 | |
対応機種 | Nikon/Canon/Sony/Olympus/ Panasonic/Fuji/Pentaxカメラ |
出力 | 100Ws |
段階 | 9段:1/256~1/1 |
ストロボ発光 | あり(回数:90 周波数:99) |
シンクロ方式 | ハイスビードシンクロ(最高1/8000秒)、前幕シンクロ、後幕シンクロ |
遅延トリガー | 0.01~30秒 |
制御可能スレーブユニットグループ | 5グループ(A, B, C, D, E) |
伝送距離 | 100メートル |
電源 | リチウムバッテリー(7.2V / 2600mAh、Godox V1のバッテリーにも対応) |
フルパワー発光回数 | 360回 |
リサイクル時間 | 約0.01?1.5秒 |
節電 | 30分(調整可能)において何の操作もしなかった場合、自動に待機状態に入ります |
シンクロトリガー方式 | 3.5mmシンクロケーブル、ワイヤレスコントロールソケット |
色温度 | 5800±200K |
体積 | 120x76x76mm |
重量 | 524g (バッテリーを含まれます) |
Godox AD100 Proの本体外観とセット内容
AD100 Proの底面側には設定内容を確認できるパネルとボタン類が配置されています。
電源の入れ方としては、電源ボタンを押した後にダイヤル操作をすることでONになる仕様になっています。
これにより持ち運び時に誤って電源が入ってしまう、なんてことも防止できます。
操作方法もシンプルな仕組みになっており、簡単に調光の設定やフラッシュモードの変更、グループ設定などができます。
本体の側面部分には三脚穴が2つあり、こちらを使ってライトスタンドや三脚への固定がおこなえます。
また本体にType-Cケーブルが接続できるようになっていますが、こちらはファームウェアのアップデート用となり、直接充電することはおこなえません。
ポイント
23年12月時点でのAD100 Proの最新Verは1.2となります。
アップデート方法は下記をご参考にしてください。
Godox AD100を購入すると専用のバッグもセットとなっており、内容物をひとまとめに収納し持ち運ぶことができます。
バッグの中にはGodox AD100本体以外にもセット内容のバッテリー、コンセント・充電器、ブラケットを収めれるようになっています。
ポイント
ブラケットはライトスタンドへの固定につかえ、アンブレラホルダーもついています。
メッシュポケットもついているのでUSBケーブルや説明書、その他の細かいガジェットなどを入れておけるのでなかなかに便利です。
Godox AD100 Pro セット内容
・AD100 Pro ・説明書 ・保証書 ・バッテリー
・充電器 ・ACアダプター ・USB-C to USB-Aケーブル ・アンブレラホルダー
AD100 Proは軽量・コンパクトで持ち運びが良い
Godox AD100 Proの魅力はやはりその軽量・コンパクトさにあります。
大きさは120×76×76mmと手のひらに収まるほどで、サイズ感としては350mlの缶ジュースと同等です。
モノブロックストロボは光量があるぶん重量が重くなりがちですが、バッテリーを含めた本体重量も約520gと軽量。
Godoxのエントリーモデルのストロボ TT600に電池を入れると約500gになることを考えるとかなりの軽さです。
またTT600と比べると縦のサイズも小さく収まっており、円柱のような形状をしていることから、カメラバッグのレンズスペースにも合わせて入れやすいのが非常に嬉しいポイントです。
ポイント
購入してから「とりあえずもっていくか」の感覚で持っていけるようになったのでかなり気楽です
ライトスタンドが使えないイベントや、移動しながらの撮影など、手持ちでストロボを持つ必要がある時には特に活躍できます。
発光部が丸形の形状で100Wsと十分な発光出力
AD100 Proは発光部も丸形になっているラウンドフラッシュヘッドになっています。
発光部分が長方形になっているTT600などの一般的なストロボと比べると、フラッシュの光が均一的に周りやすいのも特徴です。
出力は100Wsとなり、スタンダードなクリップオンストロボが60Ws前後と考えると、単純なワット数の比較では明るいストロボと言えます。
また発光時の照射角度も28mm、35mm、50mm、70mm、85mmから選択できます。
通常では一番ワイドで光が広がる28mmに設定しておくのが良いですが、85mmなどにすることでスポット的な光に調整できます。
ポイント
発光した際にはビープ音も鳴るので、撮影時に正常に光ったかを音で確認できるのも良い点です。
AD100 Proの発売当初は「光が緑色に色かぶりしている」という懸念点がありましたが、自分が購入した際のモデルでは発光部のガラスが若干ピンク色のものに変更されており、その点も改善されています。
Godox AK-R1のアクセサリーが使用可能
AD100 Proの良い点としては光源部分にマグネットマウントを採用している点です。
これにより円形の発光部分にマグネットで取り付けれる簡易的なストロボアクセサリー、Godox AK-R1をそのまま取り付けることができます。
光を柔らかくできるドームディフィーザーや、直線的な光にするハニカムグリッドなどは使い勝手もよく、装着も簡単なので自分は大抵一緒に持ち歩いてます。
カラーフィルターも使用頻度が多いオレンジ色が濃度違いで複数枚ついているので、カラーシフトを使った撮影でも活用できます。
AK-R1アクセサリー内容物
・バーンドア ・スヌート ・カラーフィルター ・リフレクター
・ハニカム ・ディフューザーボールキット
使い勝手が広がるアクセサリーの一式なのでAD100を使う際にはセットでの購入がおすすめです。
モノブロックストロボ Godox AD200とAD100の比較
Godoxでプロ・アマ問わず人気で、AD100の兄貴分と言えるモノブロックストロボにAD200があります。
自分もAD200は長く愛用しているストロボなので、使い勝手を比較したいと思います。
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結論から先に言うと、光量の大きさ、光の性質の変化から拡張性はAD200、携帯性や取り回しの良さはAD100が優れていると言えます。
比較した際のAD200のメリット
AD200は本体を購入するとスピードヘッドライトとフラッシュチューブヘッドの2つを付け替えることで光源の質を変えることができます。
またその他に別途購入が必要となりますが、追加のラウドフラッシュヘッドH200Rなどもあります。
ポイント
AD100 Proの形状、光の表現としてはこちらのH200Rのものに近いです。
また前述のAK-R1のアクセサリーはH200Rにも取り付けができます。
またフラッシュチューブヘッドの光源を柔らかくするシェード(通称きのこ)や、発光部分を延長できるEC200などの専用アクセサリーも多数用意されています。
AD100はこのようにヘッドパーツを切り替えることができず、出力も200Wsと100Wsの違いがあるのでメインライトとしてはAD200のほうが優れていると言えます。
比較した際のAD100のメリット
前述したとおりにAD100 Proの魅力としてはそのコンパクトさと言えます。
AD200と比較すると明らかに重量が軽く、中量級のレンズと似たようなサイズ感なので持ち運びも簡単です。
またAD100はAD200とは違いメニュー項目が表示できるようになっているので、ID設定やビープ音設定などの設定項目も視覚的にわかりやすいのも良い点です。
確かに光量はAD200よりはありませんが、一般的なスピードライトよりは光量もあり、1/1の最大発光が必要のない環境ではAD200とあまり変わらず使えます。
手持ちでも使いやすくなったことで、ロケなどでフットワークを使った撮影の機会が多い人にはAD100はおすすめと言えます。
ポイント
2灯以上のストロボを使った多灯ライティングでも活用できるので、複数もっていても活用できますからね。
そういう自分もAD200とAD100はあと1台づつ欲しい…。
おすすめアクセサリーと組み合わせた便利な使い方
Godox S2ブラケット
GodoxのS2ブラケットを使うことでボーエンズマウント対応のソフトボックスがAD100 Proでも使えるようになります。
ソフトボックスを使う人にとっては必需品のようなアイテムですね。
カラーフィルター
ストロボの光の色を変えるカラーフィルターでGodoxからマグネットマウント専用のフィルターも販売されています。
また専用のものでなくてもサイズがあっていれば、ソフトシェードなどのマグネットパーツで挟むだけで簡単に装着できるので便利です。
自撮り棒 ベルボン ウルトラスティックセルフィー
手持ちで使う場合は延長できるベルボンのウルトラスティックセルフィーがあると使い勝手がよくなります。
底面に三脚穴もついているので、簡易的なライトスタンドとして使うこともできます。
まとめ
Godoxの小型モノブロックストロボAD100 Proについてレビューしました。
軽量で小型ながら光量も充分、カメラバッグにも入れやすく気軽に持ち運べるストロボと言えます。
ポイント
荷物は多くしたくないけど、とりあえず1灯持っていきたい時は特に最適ですね。
価格も30,000円代と比較的安価に購入することができるので、持ち運びが良く光量があるメインストロボ、取り回しが良いサブのストロボをお探しの人にはおすすめですよ。
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