ストロボ撮影をする方にとって、ライトスタンドは欠かせない機材の一つです。
「重いスタンドは持ち運びが大変…」
「軽いスタンドは不安定で心配…」
「荷物を減らしたいけど、性能は妥協したくない…」
こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
ライトスタンドは撮影の基本となる機材ですが、重量と安定性のバランスが難しく、ロケ撮影では特に持ち運びやすさが重要になります。
今回レビューするニッシンのNissin スーパーライトスタンド LS-5C-XLは、カーボン製で軽量ながら高い安定性を持つライトスタンドです。
ポイント
・カーボン製で約825gの軽量ボディ
・折りたたみ時49cmのコンパクトサイズ
・最長234cmまで伸縮可能な4段構造
・3kgまで対応できる耐荷重性能
・アルミ製フック付きで安定性向上
実際に使ってみて、価格以上の満足度が得られる高品質なライトスタンドだと感じました。
この記事では、LS-5C-XLの特徴や実際の使用感、他のスタンドとの比較など、詳しくレビューしていきます。
目次
01. Nissin スーパーライトスタンド LS-5C-XL 製品概要
Nissin スーパーライトスタンド LS-5C-XLは、ニッシンの人気モデル「LS-65C G2a」をベースに小型軽量化を追求したライトスタンドです。
カーボンファイバーを採用することで軽量化を達成しながらも、十分な強度と安定性を確保しています。
ロケ撮影やイベント撮影など、持ち運びを重視するシーンで活躍する一本となっています。

製品の主な特徴
LS-5C-XLの大きな特徴は、カーボン素材による軽量化と高い機能性の両立です。
従来のアルミ製スタンドと比べて大幅に軽くなっており、長時間の持ち運びでも疲れにくくなっています。
また軽量ながらも足の位置も地面に水平にできるだけではなく、足部分も個別に延長できます。
また、トップポールが回転式になっているため、細かな角度調整も簡単におこなえます。
ダボはオスダボ(UNC 1/4インチねじ仕様)で、ほとんどのストロボやアクセサリーに対応できます。
付属のネジ変換アダプター(1/4→3/8インチ)を使えば、さらに幅広い機材に対応可能です。
収納ケースは付属していないため、別途用意する必要があります。
折りたたみ時のサイズがコンパクトなので、リュックやカメラバッグに直接入れることもできます。
製品仕様
| Nissin スーパーライトスタンド LS-5C-XL 製品仕様 | |
| 材質 | カーボンファイバー(ポール・脚部)、アルミ(ダボ・フック) |
| ダボ形状 | オスダボ(UNC 1/4インチねじ仕様) |
| 格納高 | 49cm |
| 全伸高 | 234cm |
| 最低高 | 49cm |
| 耐荷重 | 3kg |
| 重量 | 約825g |
02. カーボン製ボディの軽量性と携帯性
LS-5C-XLの最大の魅力は、カーボン製による圧倒的な軽さです。
約825gという重量は、ペットボトル1本弱程度。これだけ軽ければ、長時間のロケ撮影でも負担になりません。
折りたたみ時のコンパクトさ
折りたたみ時はわずか49cmになり、横幅50cmのカバンにも収まるサイズです。
リュックサックに縦に入れて持ち運べるため、両手を空けた状態で移動できます。
電車での移動や、徒歩での移動が多いロケ撮影では、この携帯性の良さが大きなメリットになります。

コンパクトなので、他の機材と一緒に持ち運びやすいのが嬉しいポイントです。
最近は下のバッグらで機材をまとめて運搬するのが多いです。
アンブレラやストロボなどの他の機材もひとまとめできるのでおすすめです。
カーボン素材の質感
実際に手に取ると、カーボンならではの軽さと剛性感がすぐに伝わってきます。
見た目もツヤを抑えたマットな仕上がりで、高級感というより「質の良さ」を感じる質感です。
耐久性も高く、多少の衝撃では傷がつきにくいのも安心できるポイントです。
カーボン素材は金属と比べて錆びる心配がないため、屋外や海辺など湿気の多い環境でも安心して使えるのも良い点です!
03. 4段階伸縮構造と安定性の高さ
LS-5C-XLは4段階の伸縮構造を採用しており、最長234cmまで伸ばすことができます。
天井が高いスタジオでの撮影や、高い位置からのライティングにも対応できます。
地面と水平な脚構造
脚部は地面と水平に広がる構造になっており、高い安定性を確保できます。
足の延長機能があるため、多少の傾斜や段差がある場所でもバランスを取りやすくなっています。
風が強い屋外での撮影でも、しっかりと踏ん張ってくれる安心感があります。
ダイヤル式の伸縮ロック
伸縮部分はダイヤル式のロック機構を採用しており、軽い力でも固定・解放がスムーズにおこなえます。
レバー式と違って突起がないため、収納時に引っかかる心配もありません。
ただし、ロック方向が慣れるまで少しわかりにくいというデメリットもあります。

一度覚えてしまえば、素早く設定できるようになります。
トップポールの回転機能
トップポールは360度回転する構造になっており、左右の角度調整が簡単におこなえます。
ストロボの向きを微調整したいときに、スタンド全体を動かす必要がなく便利です。
回転部分はスムーズに動きながらも、適度な抵抗があるため、意図しない回転を防げます。
メタルフックで安定性アップ
付属のアルミ製フックにはネジ穴が開いており、重りを吊るすことが可能です。
カメラバッグやリュックを引っ掛けることで、スタンドの安定性をさらに高められます。
ポイント
・100均で売っている固定用フック付き紐を使うと、バッグの取り付けが簡単になります
・ネジ穴を活用すれば、アクセサリー類の拡張も可能です
・風の強い日は、2〜3kgの重りを吊るすと安心です
04. 実際の使用例:Godox AD100・AD200との組み合わせ
実際にLS-5C-XLを使って、Godox AD200とAD100での撮影をおこなってみました。
AD200 + EC200 + ソフトボックス
耐荷重が3kgのため、AD200 + EC200 + ソフトボックスの組み合わせでも問題なく使用できました。
ただし、アームを最大限伸ばした状態では少し揺れを感じることがあります。
脚をしっかり広げて、フックに重りを吊るすことで、安定性を確保できます。
自分はカラビナをつけた収納ケースにAD200本体をいれて使っています。

移動が多いシチュエーションでもセッティングが簡単なので便利です!
室内スタジオでの多灯撮影にも便利
ここまでは主にロケ撮影での使いやすさを紹介してきましたが、スタジオ撮影の多灯ライティングでもLS-5C-XLは活躍します。
メインライトには重量のあるしっかりしたスタンドを使い、サブライトや補助光用としてLS-5C-XLを組み合わせるのがおすすめです。
軽量なので、照明の位置をこまめに変えたいときも片手でサッと動かせるのが便利。
特にポートレートや商品撮影など、微妙な光のバランスを調整したいシーンでは、軽さと安定感のバランスがちょうどいいと感じました。
360度カメラなどのアクションカメラとの組み合わせ
360度カメラのInsta360やGoProなどのアクションカメラとの組み合わせも、今後試してみたいポイントです。
高い場所から位置を固定した撮影ができるので、キャンプ動画やVLOG動画などにも使えそうです。
コンパクトに収納できるため、出来るだけ機材を身軽にしたい撮影の際に持っていきやすいのも良い点です。
星などのタイムラプス撮影にも使えそうだなと考えています。
ライトスタンド以外での使用勝手もあるのはかなり良いポイントですね
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05. FOSOTOライトスタンドとの比較
以前使っていた5,000円前後のFOSOTOライトスタンドと、形状やサイズはほぼ同じです。
しかし、実際に使ってみると、使用感には明確な違いがあります。
安定性の違い
LS-5C-XLは設置後のブレが少なく、安定感が圧倒的に高いです。
FOSOTOのスタンドは軽い分、少しの風でも揺れを感じることがありました。
LS-5C-XLは同じくらいの重量でありながら、構造の違いでしっかりと安定してくれます。
高さと使いやすさ
脚部を最大に広げても高さが確保できるようになり、使いやすさが大きく向上しました。
FOSOTOのスタンドは脚を広げると高さが低くなってしまい、思った位置にライトを設置できないことがありました。
LS-5C-XLは脚の構造が工夫されており、安定性と高さを両立できています。
AD200セットアップ時の取り回し
AD200 + EC200の組み合わせで使う場合、LS-5C-XLの方が取り回しがスムーズです。
重心のバランスが良く、設置や移動がしやすくなっています。
FOSOTOのスタンドは若干バランスが悪く、慎重に扱う必要がありました。
ダイヤル式ロックのデメリット
一方で、ダイヤル式ロックはロック方向が分かりにくいというデメリットもあります。
FOSOTOのレバー式の方が、直感的に操作できる部分はあります。

総合的な評価
FOSOTOのスタンドも悪くありませんが、本格的に撮影をするならLS-5C-XLの方が様々な点で安心して使えると感じています。
見た目は殆ど一緒ですが、機材の安全性や、撮影の快適さなど、使ってみると想像以上にクオリティーの差があります。

ライトスタンドとしては安くない買い物でしたが、正解な選択だったと言えますね。
06. フリーチルター(FT-02)との組み合わせ
別売のNissinライトスタンドアクセサリー FT-02(フリーチルター)を使えば、さらに使いやすさが向上します。
テコの原理を使った角度調整ができるため、ライトの位置を細かく調整できるアイテムです。
またFT-02はLS-5C-XL本体と同じデザインで作られているため、見た目の統一感も抜群です。

多灯ライティングにこだわりたい方には特におすすめと言えます
コンパクトな格納サイズ
格納高は45.5cmで、LS-5C-XLとの組み合わせにも最適なサイズです。
一緒に持ち運んでも、かさばることなく収納できそうです。
フリーチルターはまだ未所持のため、購入後に詳しくレビューする予定です。
実際の使用感については、今後の記事で紹介していきます。
07. まとめ
Nissin スーパーライトスタンド LS-5C-XLは、17,820円とライトスタンドとしては高価な部類に入ります。
しかし、実際に使ってみると、質感・安定感・機能性の高さが価格に見合っていると感じました。
ポイント
・約825gの軽量ボディで持ち運びが楽
・折りたたみ時49cmのコンパクトサイズ
・最長234cmまで対応できる4段構造
・地面と水平な脚で高い安定性
・カーボン製の高級感ある質感
・アルミ製フック付きで安定性向上
今までに利用してた同型の5,000円前後のライトスタンドと比べても、高さ・安定性・携帯性のバランスが圧倒的に良いです。
特にロケ撮影やイベント撮影など、持ち運びを重視する方には大きなメリットがあります。
軽量で信頼できるスタンドを探している方には、ぜひ一度使ってみてほしいおすすめの1本です。
長く使える高品質なライトスタンドをお探しなら、Nissin スーパーライトスタンド LS-5C-XLを検討してみてはいかがでしょうか。
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