パソコンメーカーで有名なASUSから、Androidのハイエンドスマートフォンの「Zenfone7」と「Zenfone7 pro」が新しく発売されました。
いままで新しいスマホにはあまり興味がなかった自分でしたが、Zenfone7に搭載されている「トリプルフリップカメラ」が衝撃すぎて思わずZenfone7 proを衝動買いしてしまいました。
衝動が駆られた大きな部分としては「自撮り写真やVlog動画の撮影に使える機材やん!」と言うもの。
Android最高峰を誇るスペックの機種ではありますが、今回は撮影好きな自分がトリプルフリップカメラによる写真撮影や動画撮影の機能を中心に「Zenfone7 pro」の魅力をレビューしていきます。
目次
ハイスペックAndroidスマホ Zenfone7 pro スペック概要
Zenfone7 proは2020年の10月23日にASUSから販売された5G対応のSIMフリースマホです。
前面にフリップするトリプルフリップカメラが特徴的で、本体性能自体もAndroid最高峰のハイスペックモデル。
SoCは他メーカーの最新のハイエンドスマホに搭載されている「Snapdragon 865」より上の「Snapdragon 865 Plus」が搭載。CPUとGPUの性能が最大10%以上高いとされてます。
ディスプレイサイズも6.67インチ(フルHD 2400×1080)の有機ELディスプレイを備えています。
フロント部分にはインカメラや指紋認証などの機能がないことで穴やくぼみが無い全面ディスプレイの仕様。
表示領域のディスプレイ部分がスマホ前面部ギリギリまで広がっているのでスッキリしたデザインになっています。
大画面が売りな分、サイズや重さはスマホの中では大型重量級です。
ポイント
大型スマホの比較対象としてはiPhone 12 pro MAXがありますが、サイズ感は縦に少し長く、重量はほぼ一緒ですね。
スペックも他メーカーのハイエンドクラス以上の高性能で、6.67インチの大画面。リフレッシュレートも1秒間に90回画像が書き換わる90Hzに対応しているのでゲームや動画の閲覧などエンタメを楽しみたい方にはおすすめです。
ASUS Zenfone7 pro 商品概要・スペック | |
OS | Android 10 ( ZenUI 7 ) |
ディスプレイ | 6.67 インチ有機EL(フルHD 2400×1080) |
SoC | Snapdragon 865+ |
メモリー | 8GB |
ストレージ容量 | 256GB |
カメラ | 【広角】6400万画素 + 【超広角】1200万画素 + 【望遠】800万画素 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz) |
Bluetooh | Bluetooh 5.1 |
5G | Sub-6 |
指紋センサー | ○ |
USB | Type-C |
バッテリー | 5,000mAh |
サイズ | 77.2(幅)×165(高さ)×9.6(奥行) mm |
重量 | 235g |
カラー展開 | パステルホワイト、オーロラブラック |
Zenfone7 proのその他の仕様
SIMスロットはデュアルnanoSIM+microSDカード対応のトリプルスロット。
SIMカードを2番号使いながら、microSDカードも使えます。
また拡張機能として使えるスマートキーが便利。電源ボタンを2回押したり長押しすることで好きなアプリや動作を設定することができます。
それ以外のポイントとなる仕様は下記の通りです。
- 外部ストレージとしてmicroSDカードも利用可能
- イヤホンジャックは非搭載です。
- 指紋認証センサーは右側面の電源ボタンと一体化されて搭載
- バッテリーは大容量の5,000mAh、付属の30W充電器で100分ほどでフル充電可能
- おサイフケータイ、防水は非対応
Zenfone7とproモデルの違い
無印のZenfone7とZenfone7 proの大きな違いは4点となります。
- 【SoC】Zenfone7:Snapdragon 865 Pro:Snapdragon 865 Plus
- 【ストレージ容量】Zenfone7:128GB Pro:258GB
- 【光学式手ブレ補正】Zenfone7:無し Pro:OIS 光学式手ブレ補正(広角・望遠)
- 【価格】Zenfone7:85,800円(税別) Pro:99,800円(税別)
その他のディスプレイサイズ、メインメモリや本体サイズ・重量、カメラ性能などは共通です。
共通する部分も多く、無印のZenfone7もハイスペックモデルなので必要な機能の有り無しと価格差を天秤にかけて選択してもいいかもしれません。
トリプルカメラ搭載 メインの広角カメラは6,400万画素
Zenfone7、pro共に広角、超広角、望遠のトリプルカメラが搭載。
そして広角と超広角にはソニーのレンズが使われています。
光学式手ブレ補正もproモデルでは広角、望遠のレンズには搭載されています。暗所や歩きながらの撮影のブレ軽減に期待できます。
広角
6,400万画素 ソニー製IMX586、F値1.8、光学式手ブレ補正
画素数は驚きの6,400万。
目で見たままの景色をそのまま切り取ったような印象で派手すぎず落ち着いた色合いで癖のない写真に仕上がります。
派手な写真は後から編集すればいい派の自分としてはかなり好きな映りです。
超広角
超広角 1,200万画素 ソニー製IMX363 F2.2
かなりの広さを誇る超広角。多少端の方が粗い印象があるがSNSでアップする点ではそこまで気になりません。
また広角による歪みもあまり感じられません。
望遠
望遠 800万画素 F2.4 光学式手ブレ補正
画素数の割に解像感も良好。標準広角カメラでは判別できない距離のものも光学望遠により画質を保ってしっかり描写できます。通常の広角と違いだいぶズームした絵になるので野良猫や動物の撮影などにも活躍しそうです。
ポイント
3枚の写真はすべて同じ立ち位置から撮影。
画角以外にも花や葉っぱの質感、空や雲など光の表現などの違いも見られます。
メインの広角は色の出方もよくハレーションもなくさすがの優秀さ。
最大で8K30fps!動画撮影も強いZenfone7
動画撮影は最大で8K30fps、4K60fpsの撮影が可能で、480fpsのスローモーション撮影も可能。
露出などの設定を自由に設定できるマニュアル撮影(PROモード)もあり、露出のヒストグラムや音量のレベルメータを表示しながらの撮影もおこなえます。
またPROモードには指定エリアのズーム機能があります。
この機能を使うことでカメラの位置や向きを変えずに、表示領域内の一部に対して寄っていく動画撮影がおこなえます。
ポイント
設定した後にスライダー操作でズーム調整ができます。
また手ブレ補正機能を入れていると指定エリアのズーム機能が使えません。
録音に関係するマイクは側面上部と下部、背面と3つ搭載。
動画撮影時の録音方向の指定や、風切り音の軽減設定もあるので音質にもこだわった撮影もできます。
メインカメラが180度フリップしてインカメラに!
そしてなんと言ってもZenfone7 proの一番大きな特徴としてメインカメラが180度回転するフリップ稼働式。
自撮りモードにすることでカメラ部分が反転し、モニター側に向きが変わります。
自撮り撮影時でも性能が高いメインカメラを使え、またカメラも広角、超広角、望遠と画角も選択できます。
メインカメラの性能はiPhoneやPIXELなどと比較対象がありますが、どの機種もインカメラの性能はメインカメラと比べると大きく劣ります。
その点インカメラとしてメインカメラをそのまま使えるZenfone7 proは他のスマホ機種と比較しても他にはないメリットがあります。
アウトカメラの性能で自撮りができるので、自撮りやVlog撮影したいYouTubeの方にはおすすめな撮影機材と言えます。
フリップ機能自体は前モデルのZenfone6から搭載されていましたが、モーターが改良されており動きが早くよりスムーズに。耐久性も最大200,000回のフリップに耐えることができ、1日100回の開閉をしたとしても、5年以上持つ計算となります。
フリップ機能があることでできる新しい撮影方法
カメラのフリップの角度を電動で自由に調整がおこなえ今までのスマホではできなかったスタイルでの撮影がおこなえます。
撮影時に上部の1~3ボタンをタップすることで、約45°、90°、135°の向きにカメラの角度をすぐさま調節することも可能です。
またサイドにある音量ボタンの操作で細かな角度の調整も撮影しながらでもおこなえます。
角度を自由に調整することで、通常ならばしゃがむ必要があるローアングルの構図も無理がない姿勢で快適に撮影できます。
三脚や自撮り棒を使った際にも角度に囚われず画角を変えれるので視認性や安定感も確保にも繋がります。
いままでのスマホとは違った撮影方法ができるのでこの点は使い込んでいくことでさらなる新しい発見もありそうです。
パノラマ撮影
フリップ機能によってカメラが自動的に180度回転した合成パノラマ写真が撮影できます。
一般的なスマホのパノラマ写真と違いカメラ部分だけが動くことで失敗が少なく、超広角よりさらに広い魚眼のようなダイナミックな撮影が気軽におこなえます。
広大な自然やビル街などで撮ると大迫力な1枚に仕上がりますね。
撮影後の写真はスマホの向きや傾きに合わせて表示が変わる3Dモードで見ることができるのでなかなかに面白いですよ。
モーショントラッキング
フリップ追従機能によりモーショントラッキングもおこなえます。
被写体をタップで選択することで、被写体の動きに合わせて自動的にカメラがフリップされ被写体を追いかけてくれます。
縦持ちの場合は上下への追従、横持ちの場合は左右への追従になります。
上下か左右のどちらかなので斜めの動きには対応できませんが、通常ではジンバルがないとモーショントラッキングは出来ないのでそれがスマホだけで出来るのは凄いです。
動画配信アプリでのフリップ機能の動作も問題なし
自分が購入する前に気になった各種アプリでのフリップ機能の動作について実際に使ってみてわかったことを説明します。
まずLINEのビデオ通話や映像のライブ配信ソフトでも問題なく利用できます。
性能が高いメインカメラが使えるので暗い室内などの暗所では恩恵がかなり大きいです。
Zoomなどカメラを利用した外部アプリを利用する際にインカメラを選ぶとカメラが180度回転されます。
またカメラフリップツールバーのメニュー項目も表示されるので、カメラの角度を変更する機能も利用できます。
ポイント
外部アプリ側で超広角、望遠の画角選択がない場合、基本選択できるのはメインの広角のみになりますね。
フリップツールバーのアップデートとかで他のレンズに切り替わると嬉しいところ。
その他のカメラ機能もすごい!ZenUIのカメラアプリ
Zenfone7 proに入っているカメラアプリが優秀です。
撮影用途、画像の加工から別のアプリを都度起動しなくても、カメラアプリから様々な機能にすぐアクセスできます。
ポートレートモード
目の大きさ、小顔、ファンデーションなどの細かな加工を数字で設定して人物をキレイに撮影できます。
また一眼レフカメラのように背景をボカした撮影もでき、撮影後でも被写体のポイントを選択してボカシ具合の加工もおこなえます。
全モードに言えることですが、シャッターボタンを上にスライドさせることで最大10秒までのタイマーを無駄なアクセスがなく直感的に使えます。これにより自撮りや集合写真を撮る時にも簡単に撮影することができます。
夜景モード
夜景写真モードが搭載されており、項目を選択しシャッターを押した後その位置をしばらくキープすることで光やシャドー部分にメリハリが効いた夜景写真を簡単に撮影できます。
夜景モード撮影
通常モードで撮影
ポイント
同じ時間に撮った2枚。空、水面などの光がより強調されています。手ブレ補正効果もあってか手持ちでも問題なく撮影できました。
スローモーション
普通の動画を撮る感覚でスローモーション動画を撮影できます。
また撮影後にはスローモーション効果を適用する範囲を選択できるので、通常の動画の中で一部分だけスローモーションの効果にする動画もすぐ作れます。
またスローモーション撮影中にもフリップ機能でカメラを動かすことができるので、組み合わせることで効果的な演出がおこなえます。
タイムラプス
数秒の感覚を開けて写真を撮影し、その写真を連続でつなぎ合わせて動画にするタイムラプスを撮影できます。
街中での人や車の流れや、雲が流れゆく情景をコマ送りのように表現できるので普段気にしてもいない日常の風景をドラマチックに演出できます。
タイムラプス撮影でも広角、超広角、望遠と3つの画角から選択できます。
撮影時にはオートズーム機能があり、ズームイン、ズームアウトもボタン1つで選択が可能。ゆっくり近づく、またはどんどん遠くなるタイムラプスも簡単に撮影できます
まとめ
自撮り最強のハイエンドのAndroidスマートフォン、Zenfone7 proに関してレビューしました。
Zenfone7 proはトリプルフリップのカメラ機能によって今までのスマホでは出来なかった撮影をおこなえます。
ソニーのレンズが搭載されているのもあり映りや画質自体もかなりの高レベルです。
何よりカメラが反転しインカメラになる独自の機能によりメインカメラの性能で自撮りができるので、Vlog動画を撮りたいYouTuberの人にもおすすめな撮影機材と言えます。
サイズが大きい、重量が重いなどのポイントがありますが、「撮影」にスポットをあてて考えると他のスマホにはない大きな魅力があります。
Zoomなどでの動画によるコミニュケーションの頻度が多くなっている現在、自撮り機能の良さにポイントを当ててる人も多いと思います。写真や動画の撮影をガッツリおこないたい人にはZenfone7 proはおすすめしたいスマートフォンです。
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