動画制作や画像編集をしていると、「もっと手軽に素材を作れたらいいのに」「AIで作った素材って、本当に商用利用して大丈夫なのかな?」と感じることはないでしょうか。
ここ数年で、動画や画像を生成できるAIツールは一気に増えました。ただ、その一方で利用規約や権利関係が分かりづらく、ビジネス用途では使うのをためらってしまうサービスも少なくありません。
そんな中で登場したのが、動画・音声・画像のストック素材サービスとして知られるMotionElements(モーションエレメンツ)が提供する「Studio AI」です。
Studio AIは、1つのサービス上で「動画」「画像」「音声」のAI生成がまとめてできて、しかも商用利用までカバーされたクリエイター向けのAIツールです。
ポイント
・最新の動画生成モデル(Sora 2、Veo 3.1など)に対応
・無料プランから試せる料金設定
・ウォーターマークなしで商用利用が可能
この記事では、実際にMotionElementsのStudio AIを触ってみたうえで、主な機能や使い方、使って感じたメリット・気になった点をレビューしていきます。
目次
01. MotionElements Studio AIとは?
Studio AIは、動画・音声・画像などの素材を扱うMotionElements(モーションエレメンツ)が提供するAI素材作成サービスです。
動画・画像・音声に関する11種類のAI機能を利用できます。

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商用利用にも対応
ポイント

ダイレクトAI連携機能
定額制プランのユーザーは、MotionElements内の素材ページから、Studio AIに素材を直接取り込むことができます。
また、チェーン機能により複数のAI処理を順番に実行できる機能も搭載されています。例えば、「テキスト→画像→動画→アップスケール」という流れを一連の作業として処理できるので、とてもスムーズです。
最新の動画生成モデルに対応
Studio AIでは、以下のAIビデオ生成モデルを利用できます。
高品質モデル
・Sora 2
・Sora 2 Pro
・Veo 3.1
その他のモデル
・Kling 2.5 Turbo
・Mimimax
・Fast Wan
2025年11月の大型アップデート
2025年11月には大型アップデートが実施され、AI機能が大幅に強化されました。

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02. 利用方法と料金プラン
Studio AIでは、コインを消費することでAI機能を利用できます。
料金プラン
無料プラン
・月100コイン
スタータープラン
・月額9.99ドル
・月1,000コイン
月額プラン利用中にコインが不足した場合は、追加で購入することもできます。
ポイント
また有料プランでは優先キュー生成、非公開生成、優先メールサポートなども含まれています。
コイン管理の注意点としては、月内で未使用のコインは次月に繰り越しできない仕様になっているので計画的に使うことをおすすめします。
生成履歴の確認
一度生成した内容については、メニューの「生成履歴」から確認・再ダウンロードすることができます。

03. 利用できる11のAI機能
Studio AIでは、動画・画像・音声に関する11種類のAI機能を利用できます。
動画関連機能
・画像から動画生成 👑
・動画生成 ★👑
・動画シナリオ生成
・動画アップスケーラー
画像関連機能
・イラスト生成 ★
・バリエーション生成
・画像の背景除去
・フェイススワップ
・スタイル変換
音声関連機能
・音楽の長さ調整
・AI音声読み上げ ★
ポイント
04. おすすめAI機能① イラスト生成
Studio AIのイラスト生成機能は、商用利用に対応した人物イラストをユニークなタッチで生成できます。
イラスト生成の特徴
Studio AI のイラスト生成では、あらかじめ用意された4つのスタイルから選ぶことで、仕上がりのテイストが大きくブレないのが特徴です。
自由度の高すぎるAIと違い、「指定したスタイルの範囲で安定して生成される」ため、資料用・広告用・ブログ用など、ビジネスで求められる“統一感あるデザイン”をまとめて作りやすい点が大きな魅力です。
ポイント
「写真の代わりにイラストを揃えたい」「サービス紹介資料のビジュアルを統一したい」といった場面でも扱いやすく、実用性の高さを感じる機能です。
佐藤秀峰先生との公式提携
日本の漫画家・佐藤秀峰先生(『ブラックジャックによろしく』作者)との公式提携により、Studio AIユーザーは同作の作風を再現したイラストを商用利用可能な形で生成できます。
簡単な日本語のプロンプト(指示文)を入力するだけで、しっかりとしたイラストを作成してくれます。

実用性の高さ
同じテイストのイラストで複数の素材を用意できるので、商用無料でデザインを揃えたバリエーションが作れるのはデザイナーとして嬉しいところです。
05. おすすめAI機能② 画像から動画生成
上記イラスト生成したものを動画化(再生可能です)
画像から動画生成は、静止画に動きを付けて短い動画として仕上げられる機能です。
機能の特徴
この機能は、静止画を読み込むだけで“自然に動きのある動画”へ変換してくれるのが大きな魅力です。
例えば、写真の中の草木がそよいだり、雲が流れたりといった“ちょっとした動き”をAIが自動で作ってくれます。
ただ写真をスライドさせるだけの簡易アニメーションではなく、まるで本当にその場面を動画で撮影したかのような仕上がりになります。
ポイント
静止画 → 動画の流れがとてもスムーズなので、ショート動画やアイキャッチ用の素材作りにも便利です。
実際に使ってみた感想

06. おすすめAI機能③ 動画生成
男性カメラマンが街と自然で写真を撮っている実写風動画の作成例(再生可能です)
テキストを入力するだけで、シーン構成やカメラワークまで含めた“動きのある映像”を自動で作ってくれる機能です。
動画生成の特徴
Studio AI の動画生成は、ただ映像を作るだけではなく、光の当たり方・背景の雰囲気・人物の動きなどもAIが解釈して表現してくれます。
イメージとしては、「こういうシーンを作りたい」というメモ書きを1つ渡すだけで、Sora 2 や Veo 3 といった次世代モデルが数分でショートムービーを作ってくれる感覚です。
例)
・夕暮れの海辺を歩く人物のシルエット
・カメラが街を上空からなめるように移動するシーン
・オフィスでの打ち合わせ風景を自然な動きで再現
など、実際の撮影では準備が大変な“雰囲気のある映像”も簡単に作れます。
ポイント
・SNS動画や広告の“差し込み映像”として使いやすい
・プレゼン背景・インパクトのある導入カットにも最適
・商用利用が可能なので、企業案件にも安心して使用できる
設定と生成時間
モデル・プロンプト・アスペクト比率などを設定するだけで、10秒前後までの動画ができます。
コイン消費について
コイン消費は使用モデルと再生時間で2~1,200と幅があります。
デフォルト設定でもある先ほど紹介した動画のVeo3.1での生成では320コインも使うので消費はかなり多めです。
また一番消費が少ない2コインのもので同じプロンプトを使い作成してみましたが、生成される動画の品質はかなり変わります。
生成したいものに合わせてのモデル設定が重要ですね。
07. おすすめAI機能④ AI音声読み上げ
作成した原稿の読み上げ例(再生可能です)
テキストを入力するだけで、自然で聞き取りやすいナレーション音声を作成できる機能です。
AI音声読み上げの特徴
Studio AI の音声生成は、ただ“文章を読み上げる”だけではなく、 声の質感・話すスピード・抑揚・感情ののり方までAIが調整してくれるのが大きな特徴です。
機械的な読み上げではなく、 「落ち着いたナレーション」「明るめのアナウンス」「自然な会話調」など、 用途に合わせて雰囲気を変えられるため、動画や資料にそのまま使えるクオリティです。
使用シーン
・商品紹介動画の声入れ
・プレゼン資料の説明音声
・マニュアル・研修動画の読み上げ
・字幕動画の差し替え音声
台本を貼り付けるだけで、数秒で“使えるナレーション”を作成できます。
対応言語と生成可能時間
対応言語(8言語)
・英語
・日本語
・韓国語
・中国語
・フランス語
・ドイツ語
・スペイン語
・イタリア語
ポイント
実用性の高さ

08. その他のAI機能
Studio AIには、上記以外にも便利なAI機能が搭載されています。
動画シナリオ作成
プロンプトを入力することで、テロップや構成案、素材イメージを文章で作成してくれます。
ポイント
現在はコイン消費なしで使えるのも良いポイントです。
動画アップスケーラー
消費コインも少なく実用的な機能です。MotionElementsの素材からもシームレスに対応できます。
スタイル変換・バリエーション生成
機能としては面白いですが、少しAI感が強い出力が多く出る結果になりました。
ホームページなどのビジネスメインの用途では難がありそうですが、YouTubeやブログなどのサムネイルでは使えそうです。このあたりはプロンプト次第かもしれないので、調整は必要かもしれません。
その他の機能一覧
動画関連
・動画アップスケーラー
画像関連
・バリエーション生成
・画像の背景除去
・フェイススワップ
・スタイル変換
音声関連
・音楽の長さ調整
09. まとめ
MotionElements Studio AIについて、実際に使ってみた感想を含めてレビューしました。
Studio AIの魅力
・画像から動画生成とAI音声機能の精度が高く、実務でも活用しやすい
・素材サイトならではの連携機能が便利で、制作フローをまとめて効率化できる
コイン制で無制限に使えるタイプではないため、プロンプトは事前にChatGPTなどでしっかり準備しておくと、必要な素材を無駄なく生成できます。
また、イラスト生成では同じテイストの素材を複数そろえられるため、デザインの統一感を出したい案件にも非常に使いやすいと感じました。商用利用OKという点も、クリエイターにとって安心材料のひとつです。

「AI生成素材を商用で安全に使いたい」「権利面が明確なツールを探している」という方には、MotionElementsのStudio AIはおすすめできるサービスなので一度使ってみてください。
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